内容説明
戦後半世紀、自動車や電器製品から住宅まで、デザインは日本人の生活に広く深く浸透してきた。しかしいま、環境、都市、高齢化など地球規模の課題にどう取り組むべきか、その方向を見失っているようにみえる。最尖端で活躍するデザイナーや建築家のみならず、研究者や実務家、社会学者や歴史学者をもまきこみ、新たなデザイン像を構築、日本の社会と文化に向けられた真摯かつ貴重な提言。
目次
1 日本のデザインを考える
2 近代から現代へ
3 情報化時代のデザイン
4 拡大する人工物の世界とデザインの役割
5 デザインと生活文化の近未来
6 都市デザインと社会システム
7 デザインと経済
8 デザインと日本
9 地球時代のモノ文化
10 討論 新しい社会像とデザイン像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
54
一部のみ。「人工環境とはどうあるべきか」吉川弘之、「「いわれ」を説明する」石山修武他。◆これまでの公共施設の建設の在り方に疑念が湧いたのをきっかけに関係しそうなタイトルの章のみ読みました。結果、建築家石山修武さんの主張が最も響きました。◆以下、引用。「建築家やデザイナーによってつくられた見かけの形がどうだとか(中略)今はもうあまり意味のないことです。建築やモノを他との関係を切り離して自立させて話してみても何も起こりません。大切なことはそれが持つ関係であり、時間とのつながりであり、「いわれ」というもの↓続く2020/08/18