- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(海外)
内容説明
フランスのことをもっと知りたい。おいしい料理はどこに消えた。「国境なき医師団」のメンバーはどんな人たち。ユーロディズニーの評判は。エイズ感染者へのサポートは。ヨーロッパ統合はどのように受けとめられているのか。在仏20年の女性が、大きく変わりつつあるこの国の素顔を13の角度から描きだす。
目次
1 〔料理〕おいしいフランス料理と農業の関係
2 〔お祭り〕地方のフェスティヴァルに注目!
3 〔ミュージアム〕グラン・ルーヴルと美術館ブーム
4 〔クルマ〕ルノーが変わった
5 〔NGO〕空飛ぶフレンチ・ドクター「国境なき医師団」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
371
以前に上梓された『ふだん着のパリ案内』は、主に文化が語られていたが、ここではフランス社会をより広範に語っているが、著者のジャーナリスティックな視点はより深化しているようだ。前半はフランス料理や各地のフェスティバルなどが俎上に乗せられるが、そこでもまた考察力を発揮する。そして、それは後半の「国境なき医師団」や「新世代の若者たち」、エイズ問題やEU統合と分析と語りとが冴えわたる。彼女はほんとうに優れたジャーナリストだと思うし、こんな人がパリにいて発信してくれることのありがたさを感謝したい。2021/10/19