内容説明
インドの風土病だったコレラの襲来は、新しい都市づくりを模索する、ヨーロッパの大都市、とりわけ、大英帝国の首都ロンドン、に何をもたらしたか。人間中心の歴史観をしりぞけ、コレラ菌という細菌の側から歴史をみつめなおす、新鮮な驚きにみちた、気鋭の野心作。
目次
第1章 風土病から世界的流行病へ
第2章 イギリス上陸
第3章 コレラとどう戦ったか
第4章 コレラと治療医学
第5章 生水、酒、紅茶
第6章 コレラ暴動
第7章 解剖の社会史
第8章 流行のあとで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れむ
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読む価値無し。 世界史なんてものではなく、インドからイギリスにコレラが流れていきました。イギリスではいろいろやりました。効果があったんだかなかったんだかよくわかんないけど、当時の記事を沢山引用しましたってだけ。 全然コレラのことはわからない。途中で読むのやめた。2016/10/08
Witch丁稚
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『私はコレラの歴史を読んでいたと思っていたらいつのまにか解剖の歴史を読んでいた』。なにを言っているのかわかんねーと思うが、文明の発達がコレラの流行を引き起こし、コレラの流行が科学を後押しし、医学が宗教を乗り越える時代を招き、文明を更に発達させる…。卵が先か鶏が先か、そんなチャチなもんじゃあ断じて無え。もっと複雑な歴史の深淵を味わったぜ…2013/01/23
Akihiro Nishio
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素晴らしい本だった。まさか、コレラが禁酒や紅茶文化へとつながるなど思いもつかなかった。2011/12/13
影実
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イギリスを中心に扱ったコレラ対策史。対策の変遷を資料を基に解説していて分かりやすかった。2009/01/20