紀行・アラン島のセーター

紀行・アラン島のセーター

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  • サイズ A5判/ページ数 182p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794961495
  • NDC分類 293.39
  • Cコード C0077

内容説明

男は漁業、女は編物で生きる石と風の島。アラン島のセーターには、こんな伝説がある―。海の男たちが遭難したとき身元がわかるように、女たちは愛する人のセーターにそれぞれの模様を編み込んだのだ、と。哀しい伝説にみちびかれ、アイルランド西端にある小さな島々への旅がはじまった。アラン模様の創始者の末裔を訪ね、羊毛商人の足跡をたどる。旅の果てに出会ったのは、アランセーターの真実の歴史と、そして逞しく心やさしい人々とのふれあいだった。生活のなかに伝統がゆたかに息づくアイルランドへの、みずみずしい紀行。

目次

1 アイルランド点描
2 石と風の世界
3 アラン伝説の謎
4 海へ騎りゆく人々
5 ケルト音楽のように

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

319
著者は主に旅の分野で活躍する文筆家。編み物は趣味の領域。本書では、アラン島のセーターをめぐってゲールタハト(アイルランドのゲール語地域。ここでは主としてゴールウエイとアラン諸島)を逍遥し、アラン模様のセーターのルーツを探ったり、いろんな人にインタビューを試みたりといった、やや行き当たりばったりではあるものの、それなりに実りの多かった紀行。ヨーロッパの最果てのアイルランドの、そのまた最果てに位置するアラン諸島。荒涼たる島のようである。また、そうであるがゆえにアラン模様(実に多様)がいとおしくなるのである。2022/08/06

kinkin

101
アラン島というのはアイルランドから少し離れた小さな島。著者はそこで作られるセーターに興味を持ちその作り方や、セーターのルーツとともにアラン島のこと、アイルランド紀行を綴る。ざっくりと編まれたセーターの模様にそれぞれ意味があることを知った。日本に近いものは多いがアラン島で作られたものは少ないと思う。そしてアイルランドというところは高級生地のツイードの本場でもある。ツイードのスーツでパブに寄ってウィスキーを一杯、憧れるなあ。一度行ってみたい国だ。紀行文の面白さに満喫。図書館2022/07/04

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