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内容説明
1929年の夏、ニーチェ思想を信奉する一組のドイツ人男女が、南米沖のガラパゴス諸島に渡った。ダーウィンの進化論の舞台となったこの島で、理想の原始生活を営もうとする二人のニュースを知って、さまざまな人間たちが出入りし、あるものは住みついた。1932年、二人の愛人を従えた、自称「バロネス」が現われるや、住人たちの間に猜疑と憎悪が渦巻きはじめた。そしてついに破局が訪れたとき…。多くの謎を残したまま歴史の波間に消えた事件を再現する、異色のノンフィクション。
目次
1 楽園を探し求めて
2 忘れられた島々
3 未開の地への脱出
4 溶岩に覆われたエデン
5 侵入者たち
6 バロネスの到来
7 島で生まれた赤ん坊
7 トタン板と絹
9 ステンレススティールと銀
10 アドニス狩り
11 狂暴な野生の豚の逆襲
12 旱魃と失踪
13 エデンに死す
14 ベビー服と亡骸
15 楽園をあとに
16 生存者たち
17 推理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みけ
1
そもそもフリードリッヒとドールの二人が、ガラパゴスへ移住するにあたって、それぞれの配偶者を同居させるというところが理解不能過ぎる。離婚は出来なかったのだろうか?さらにそんなにしてまで移住したのに、数カ月でフリードリッヒがドールに対して激しい憎悪を抱くに至った理由が全くわからない。恐らくそこが肝であろうが、もはや永遠に未解決だ。2021/12/07
紙魚
1
実行したのが誰であれ、3人しか容疑者がいない(全住民が4人で1人殺される)状況でわからないとは奇妙。被害者の生前の性格を考えると、実行犯が誰であれ死んでくれてホッとしたのでは(妻でさえ)?と思った記憶がある。図書館の本で、今は無いようなので確認できないけど。
emi
0
事件そのものより、ヨーロッパから得はなれた孤島に移住する勇気や、定期的に航路が開設されていたことに驚き2014/08/16
でりら
0
怪奇、というか奇妙、というか。離島への移住、本国で広まるスキャンダル。昔の話、と片付けるにはあまりにも人間臭く生々しい。日本をヨーロッパへ広めた人々もこんな風だったのかと思う。2011/05/07
yooou
0
☆☆★★★2006/08/20