感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
20
まだ達者ではない画風からくる「昭和ご詠歌」の印象深さ。絵も細かく丁寧だが、家あるいは家族の閉塞感、人間のどうしようもなさをも丁寧に掬い取っている。暗いのかもしれないが、特に「与太」「屑の市」「風来」は、やはり(つげ忠男風味の)青春漫画ではないだろうか。埃っぽくてもうらぶれていても、スーッと吹き抜ける一陣の風が作品に感じられる(それは普通の意味でのさわやかさとは違ってはいるが、何かが瞬間的に駆け抜けてゆくときに感じる風通しだ)。それから、彼らの投げる物(缶や瓶等)がたてる音。あれは何かの合図だろうか。2019/10/29
kana0202
2
すごい。私小説的な清貧ではなく、ろくでもない人々を風景がやさしく包んでいる様がすごい。血液銀行のロマン主義。不気味な婆さんのロマン主義。2021/12/15
western
1
過去読了。
古本サバイバー
1
60年代後半から70年代前半のガロの作品を集めた本。「屑の市」「風来」の血液銀行のはなしはすごく好き。もちろんどの話も底辺でダラダラとひたすらに暗い。自分は頭数の一人からはじまるあとがきのつげ義春のつげ忠男とのはなしは一つの作品といってもいいくらい面白いしつげ忠男を言い得てる。2012/05/23
yocoutad
0
いくつかよんでみよう2011/03/07
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- 和書
- オリジナル数学1