内容説明
広告。建築。写真。ファッション。映画。美術。音楽。政治―。街角で、家庭で、夢のなかで、細心に仕組まれたイメージがわたしたちを虜にする。商品が日常言語にとってかわり、人生はパッケージされた「スタイル」として売りだされる。はてしない欲望と消費の迷路と化した現代社会の本質とは何かを、新鮮な具体例と丹念な文化・社会史の分析から、鮮やかに読み解く、刺激的な１冊。
目次
１ 目の心で（「…底無しのイメージ…」；物と表層；芸術と商業の結婚）
２ アイデンティティとなるイメージ（選ばれたひとびと；「完全という夢」）
３ モダニズムのなかのイメージと権力（磨きたてられた野蛮；機械の感情）
４ スタイルの政治学（フォルムは価値を追いかける；フォルムは権力を追いかける；フォルムは浪費を追いかける）
結論 スタイルの政治学的要因
