内容説明
生徒を静かにさせるだけで手いっぱいの新任1年目。クラスをうまくおさめ、ワルたちとも友情を結べるベテラン教師時代。そして数師や親たちとわたりあい、現場からの苦情とお役所仕事の板ばさみになる校長生活。ユーモラスでほろ苦い、率直で具体的な智恵にみちた、学校を生きぬくための本。
目次
1 「するな」をめぐって
2 母親式の指導法
3 蝶のように
4 ときには勝利
5 ときには負ける
6 世界でいちばんすてきな先生
7 ときにはいんちきも役にたつ
8 乱暴者
9 校長は仲介者?
10 で、校長は毎日なにをやっているのか?
11 危険のあとになにがくるか、だれにもわからない
12 クリスティーナ
13 宗教も救いにならなかった
14 名前に含まれているもの
15 体罰には反対
16 罪と罰
17 この世はすべて舞台
18 人種間暴動
19 しつけ―永遠の課題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
武井 康則
11
アメリカ中西部の小学校の校長が著者。黒人が50%、ヒスパニックが40%、後が白人。しかしその白人もユダヤ人、ポーランド人、イタリア系と傍流。ほとんどの内容が授業妨害の生徒への指導。学力が低い、家庭環境が悪い生徒、教師の質の問題、教育行政の至らなさ、評論家の無責任の中で、特に誰も美化せず淡々と日々の問題を記述している。現代なら麻薬や銃、分断化された民族等でさらに問題は深刻になっているだろう。昔がいい悪いでなく、社会そのものの質が変わり、学校の位置や意味が変わり始めているのだと思う。2025/07/01
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