感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えか
19
髭に眼鏡、ダボダボズボンにアヒル歩き、女性を口八丁手八丁で誑し込む天性の詐欺師(註1)グルーチョ。兄弟随一の芸達者、公私ともに賭け事好きのチコ。「何とかに刃物」を具現化した、物言わぬハープ弾きハーポ。三人のマルクス(註2)による傑作映画の数々を豊富な写真と、詳しい解説で紹介する喜劇好きにはたまらない本。その凄さは解説の中原弓彦(小林信彦)の「マルクス兄弟の映画が〈現役〉であるということである」という言葉が全てを表している。1972年の本だがDVD時代の現在でもそれは変わらない。2022/10/16
IamG
3
買ってから本名・小林信彦が訳していると知りました。2009/11/23
いかさま
2
最近、『オペラは踊る』と『マルクス一番乗り』を観たので再読。 当時の状況や製作の背景が詳しく書かれていて参考になる。 ただ、ギャグの描写については、やはり観たほうがいいというのは、当然といえば当然か。2013/09/16
tamadon
2
マルクス兄弟に近いと思う作品、それはマカロニほうれん荘。トシちゃん、きんどーさん、そーじの3人が変幻自在に衣装を替えて変身するところや、ぱっと背景が変わって急にショートコントがはじまって「どーしてこーなるんですかー」とそーじが絶叫した途端、別のショートコントが始まってるという展開の早さとか。マルクス兄弟と鴨川つばめ、どちらもリスペクト! 2010/04/22