内容説明
あどけなく、妖しく、気儘で、ひたむき…。とらえがたい輝きを放つ個性派女優、吉田日出子。〈自由劇場〉を中心に、数多くの印象的な舞台をつくりつづけて30年。その世界がはじめて明かされる。多感な少女時代。60年代の小劇場の黎明期に重なる熱い青春の日々。演劇ブームの頂点にいながら、舞台に立つことに不安を覚えた迷いの季節。語ること、歌うこと、演じること。そして恋の話も、ちょっぴり。吉田日出子の魅力をあますところなく味わえる貴重な一冊。秘蔵の写真も多数収録。
目次
第1章 わたしの上海三昧
第2章 はじまりはろくろっ首
第3章 みそっかすのデコ
第4章 劇場がほしい
第5章 『上海バンスキング』あとさき
第6章 女優のしごと
第7章 道化になりたい
第8章 シンガポールでお芝居を―串田和美さんとの対談と日記