出版社内容情報
昭和のはじめ、エノケンと並び称された、喜劇界のトップスター古川ロッパは、類まれな日記魔だった。次々と登場する当時の大人物、美食、読書、興行への旺盛な意欲…・・・。一転苦い戦争の記憶などが、一日たりと休むことなく綴られる。昭和という時代の生きた社会風俗史であり、大衆芸能史としても第一級の資料。戦前、戦中、戦後の時代の貴重な証言!
内容説明
昭和期日本の大コメディアンが一日も休むことなく書き続けた文学としての大河日記。次々と登場する当時の大スターたち、黎明期の浅草の風俗、興行の舞台裏…。昭和大衆芸能史として、社会風俗史としての第一級の記録。
目次
昭和九年
昭和十一年
昭和十二年
昭和十三年
昭和十四年
昭和十五年
著者等紹介
古川ロッパ[フルカワロッパ]
明治36年8月13日、東京麹町に、元貴族院議員、加藤照麿男爵の六男として誕生。古川家の養子となる。早稲田第一高等学院在学中から、「古川緑波」の筆名で映画雑誌に評論を投稿。大正13年早稲田大学英文科入学。同年、菊池寛に招かれて、文藝春秋の「映画時代」の編集にあたる。大正15年、徳川夢声が活動弁士を糾合して催した「ナヤマシ会」にアマチュアとして出演、声帯模写で絶讃を浴びる。昭和6年、東京日日新聞の嘱託となり、レビュー、映画評を執筆。昭和8年、徳川夢声らと浅草で劇団「笑の王国」を旗揚げ。興行は大当たりをとり、エノケンと並ぶ喜劇界のトップスターに躍り出た。昭和10年、「笑の王国」を脱退、東宝に入り、有楽座、日劇を中心に活躍。「ガラマサどん」「歌ふ弥次喜多・東海道小唄道中」などに出演、一気に日本喜劇界の頂点へと飛翔した。12月から「東宝ヴァラエティ・古川ロッパ一座」の座長となる。戦後も数々の演劇、映画のほか、NHK放送劇「さくらんぼ大将」に出演。読書家、健啖家として知られ、『劇書ノート』『悲食記』等の著作を残す。昭和36年1月16日没
滝大作[タキダイサク]
1933年東京生まれ。NHKの芸能ディレクターを経て、現在も第一線で数々のステージ、番組を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- VI/NYL GLOBAL #001