感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
31
原題は「A Proper Place」適切な場所という意味だがケヴィンとセイディーだけに向けられた言葉ではない。今回ケヴィンの弟でテロにも関わっているジェラルドがリヴァプールにやって来て騒動を起こす。今でいうPTSDにも悩まされておりテロで父親を亡くした辛さからまだ立ち直れていない。年齢からいってもまだケアが必要なのだが生憎この時代にそのような手厚い看護は望めない。自分と同じ子だくさんの家で暮らす黒人の女性マリアと知り合った事が再生の契機となる。自分に相応しい場所は自分で見つけ自分で作っていくものだ。2016/10/23
ぱせり
6
赤ちゃんのブレンダンを中心にして、ケヴィンもセイディーも、父と母の顔になっていた。挑むより、大切なものを守る。そういう暮らし方を選び始めていた。少しずつ、自分たちの望む生活が、はっきりし始めてきた時でもある。さらに子犬のタムシンを得て、一家の姿はずいぶん変わってきた。もう彼ら、「ふたり」の世界、じゃない。2018/12/06
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