内容説明
ごちそうのようにおしゃべりを楽しみ、議論のバトルを繰りかえすフランス人。その文化、考えかた、暮らしの流儀を、ふだん着のことばを手がかりにいきいきと伝える。フランス語の洪水のなかで25年。パリ在住の著者による、とびきり愉快できっと役立つ書き下ろしエッセー。
目次
1 出会いがしらのショック
2 社交の道はいばら道
3 シュールな日常
4 そして人生はつづく
5 からだは語る
6 ことば散歩
7 愛と憎しみの風景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
375
タイトルになっている「とってもジュテーム」以下フランス語独特の言い回しや慣用句を46集めた軽妙洒脱なエッセイ。フランス風のエスプリもちゃんと効いている。この人の文章で最も感心するのは、フランス語に対する造詣もそうなのだが、それよりも日本語のうまさだ。とても18歳で日本を飛び出したとは思えない。言語の教養というものは、ひとえに精進によるものなのだとつくづくとそう思う。ちなみに、表題の原語は"Je t'aime beaucoup"なんて言われると舞い上がりそうだが、実は文字通りに受け取ってはいけないのである。2021/09/10
aki
2
フランス旅行前に文化を勉強しようと思って読んでみました。言葉に表れるフランス文化を解説。たとえば"ワインを水で割ってやる"という諺。要求を緩和して妥協するという意味のようです。昔は粗悪なワインは粘度が高かったことから水が加えられたようです。言葉とフランス人の考え方と歴史が一緒に学べる本です。2018/07/03
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