双書・20世紀紀行<br> ヨルダン川西岸―アラブ人とユダヤ人

双書・20世紀紀行
ヨルダン川西岸―アラブ人とユダヤ人

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784794928344
  • NDC分類 929.736
  • Cコード C0398

内容説明

1967年の第3次中東戦争以後、イスラエル占領下にあるヨルダン川西岸地区。1987年、アラブ人とユダヤ人が最も激しく対立するこの地に、イスラエルの作家グロスマンは分け入った。難民キャンプ、ユダヤ人入植地、イスラエルとヨルダンに分断されてきた村―。ユダヤ人としての自らの存在を問いつつ、占領地に生きる人びとの怒り、絶望、狂信をありのままに綴り、中東問題、民族問題の核心に迫る渾身のルポルタージュ。

目次

1 人間は小麦の茎のようなもの
2 ぼくはユダヤ人を撃ち殺したい
3 アラブ人の夢とは
4 奴らにあまり同情するな
5 生きるために学ぶ
6 黄色い風
7 キャッチ=44
8 ユダヤ人に尻尾はない
9 サブラであるとはどういうことか
10 もう一つのバルタア
11 スイスの山の風景―ある逸話
12 スムード
13 アレンビー橋の人形
14 ワストネール
15 テディ・ベアをもった男の子のように…
16 テロリストの父
17 昨夜ここで地獄のような出来事が起こった
18 最初の20年
対談 「ディスコミュニケーションへの旅」(鶴見俊輔・長田弘)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蘭奢待

44
イスラエル人作家によるパレスチナ問題のルポ。非常に冷静、客観的かつ内省的な著述に好感が持てる。 占領と軍の圧政。被占領民による故郷に対する記憶の純化が、非現実なまでにそれを美化しナショナリズムに燃え上がる。 差別、格差が反発を生み、一部の跳ね返りによる暴力に発展する。恐怖心、嫌悪感、憎しみ、敵意、復讐心が相互に生まれ、連鎖してゆく。教育により世代を超えて、憎しみがすり込まれ、新しい世代には憎しみだけが残ってゆく。双方が被害者で加害者。正義はない。同時に解決の糸口もない。 2019/03/22

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