晶文社ミステリ<br> 月が昇るとき

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晶文社ミステリ
月が昇るとき

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794927439
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

復活祭の祝日、サイモンとキースの兄弟は町にやって来たサーカスを楽しみにしていた。しかし、開幕前夜、家を抜け出して会場の偵察に出かけた二人は、運河の橋で怪しい人影を目撃、翌朝、ナイフで切り裂かれた女綱渡り師の死体が発見される。その後も若い女性ばかりを狙った同様の手口の犯行が続発、平和な町に恐怖が広がった。事件の真相を探ろうと決心したサイモン少年は、骨董屋で出会った不思議な老婦人に協力を求められるが、その女性こそ、数々の難事件を解決してきた心理学者ミセス・ブラッドリーだった。オフビートな探偵小説の作者として本邦でも俄然注目を集め始めたグラディス・ミッチェルの最高傑作とも評される本書は、切り裂き魔による連続殺人事件を13歳の少年の目を通して描き、不思議な詩情をたたえた傑作である。

著者等紹介

ミッチェル,グラディス[ミッチェル,グラディス]
1901‐1983。イギリス、オックスフォードシャーに生まれる。ロンドン大学で歴史学をおさめ、教員生活を送りながら探偵小説の執筆に手を染め、1929年、第一作『迅速な死』を発表。心理学者ミセス・ブラッドリーを探偵役としたシリーズで、オフビートなユーモアに満ちた英国ファルス派を代表する作家として高い評価を得る。代表作に、詩人フィリップ・ラーキンらが絶賛した『月が昇るとき』の他、『ソルトマーシュの殺人』(32)、『トム・ブラウンの死体』(49)など。別名義を含め、70冊以上の長篇ミステリを発表している

好野理恵[ヨシノリエ]
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

21
無鉄砲だけど周囲の悪意には鈍感だったために世界がキラキラして見えていた頃の少年の瑞々しい視点で描かれたミステリー。実は推理もせずに犯人を特定してそれが当たってしまったという、気まずい思いをした本でもありました・・・。自然描写は美しいのに事件は凄惨。そして「女は汚らわしい生き物だ」と断言する老婦人、無実を信じる妻や年下の者には横暴に振舞う礼儀知らずな兄、殺人を犯した犯人に追いかけさせるために子供たちを助けようとしない能無し刑事に唖然(゜д゜)その分、子供たちを信頼する巡査さんや勇敢で賢いキースが素敵でした。2015/05/02

紅はこべ

15
村で切り裂きジャックを彷彿とさせる事件が起こり、兄にかけられた疑いを晴らすため、語り手の13歳の少年が弟と共に活動する。主人公が子供でも、決してほのぼの系ではない。ラスト近くにギョッとするシーンがあります。2008/02/14

くまむ

4
 オフビートな作家とか、盛り上がるべきところで盛り上がらず盛り上がるはずの無いところで盛り上がると、割合、散々な評価の作家さんですが、個人的には、やっぱり好きです。  今回は、サイモンとキースという二人の兄弟が、無邪気な好奇心のために連続殺人事件に巻き込まれていくという感じで、スタンドバイミーとかボタン戦争とか、子どもが主役の映画のような印象でした。  一つ残念だったのは、二人の兄弟が主人公なので探偵役のブラッドリー夫人が、単純に良い人であまり活躍した印象が無いことでした。  まぁまぁ、面白かったです。2013/07/27

nightowl

3
月夜の切り裂き魔の正体とは。兄弟のジョブナイルと思いきややっぱり一筋縄ではいかなかった。クライマックスでとんでもないものを子供に目撃させたり、オチのミセス・ブラッドリーの言葉を読むと「ああ...(納得)」な気持ちに。切なげな装画に騙されてはいけない。ソルトマーシュ→ウォンドルズ→本書の順がお薦め。解説によれば作者はクリスティー、マーシュ、クリスピンなど舞台劇寄りの英国ミステリ作家がお好きだった様子。しかし散々オフビートと評されているように、本人の作風は同じ劇でも不条理劇である別役実に近い。2021/08/13

急性人間病

2
どんな場所でも、いつの時代でも、少年というのは非日常を求め、自分を規範に縛らずに生活し、ついでに年上の異性にときめく生き物であるというのを再確認する。ミステリとしては淡々としすぎていて個人的にはそこまで充分な注意を払って読めなかったです。2013/06/10

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