晶文社ミステリ
被告の女性に関しては

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794927316
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

肺の病を得て海辺の村に保養にやって来た学生アランは、滞在先の医師の妻イヴリンと親しくなり、ついに関係を結んでしまう。自信家の医師に反感をつのらせながら、秘密の関係に深入りしていくアランだが、その先には思わぬ事件が待ち受けていた…。優柔不断な青年の揺れ動く心理と、不可解な女の性を辛辣なユーモアをまじえて描いた本書は、人間の「性格」の謎を追究し、探偵小説の枠組みから一歩踏み出したアイルズ=バークリーの到達点ともいうべき傑作である。

著者等紹介

アイルズ,フランシス[アイルズ,フランシス][Iles,Francis]
1893‐1971年。イギリスの作家。本名アントニイ・バークリー・コックス。ユーモア作家として出発した後、アントニイ・バークリー名義で『毒入りチョコレート事件』『第二の銃声』など技巧を凝らした本格ミステリ、アイルズ名義では『殺意』をはじめとする犯罪心理小説を発表、大戦間の黄金時代探偵小説の頂点を極めるとともに、以後のミステリの流れにも大きな影響を与えた

白須清美[シラスキヨミ]
早稲田大学第一文学部卒業。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本木英朗

23
フランシス・アイルズはつまりはアントニイ・バークリーのことだが、どちらも傑作が揃っている。本書については英本国では評価が悪かったようだが、日本ではいいと思われる。私もこれで5回目の読書となるが、やはり面白い。もちろん4回目までとはちょっと違うかもしれないが、それでもアラン青年の描写は非常に残酷でかつ笑って、とてもよい。やはりアイルズ(バークリー)はすごいぜ。もうちょっと追いかけよう。2019/01/31

くさてる

15
題名から法廷小説だと誤解していたので、不倫の道に進んでいく主人公とヒロインが夫を殺し、ヒロインが裁かれるのだなと勝手に勘違いしてたのです。違った。それはともかく、非常に悪意あるユーモアと歪んだ性衝動と若者らしい愚かさが同居した、とても奇妙で面白い話でした。ヒロインの性格描写が印象的。2021/09/06

星落秋風五丈原

10
肺の病を得て海辺の村に保養にやって来た学生アランは、滞在先の医師の妻イヴリンと親しくなり、ついに関係を結んでしまう。自信家の医師に反感をつのらせながら、秘密の関係に深入りしていくアランだが、その先には思わぬ事件が待ち受けていた…。若さゆえ自ずが思い感じるままに行動する主人公アラン。とお互いに仮面をかぶりながら異常な夫婦生活を送っているポール夫妻の三角関係を揺れ動くアランの心を描く。読後感爽快。2006/08/21

cinos

5
自分に自信を持てない男の悲喜劇。逃走劇に笑いました。2011/04/07

おふねやぎっちらこ

4
バークリーがアイルズ名義で書きたかったのは、この作品であると思う。それが低評価で残念だったなぁ。もっとこの路線で書いてほしかったですわ。2021/01/06

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