目次
1 それはどこにあるか?(ある復讐と挫折のものがたり;現実社会からはみだした三人の青年;ニセ札犯人にメダルをやるのかい ほか)
2 ジョン・レノンの残酷物語(ニカ男爵夫人と黒人ミュージシャンたち;ホテルの主人と黒人バー・テンとの話;めくらのトランペッターを主人公にした「一滴の忍耐」というジャズ小説の話 ほか)
3 サディズムの話をしているカウンターの三人組(ベル・エポックのフランス少女;ソフィアとゾルタンの話からの借りもののブルース;ヘンネスキンとロロブリティンコの一夜 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のうみそしる
1
なんとたくさんの細かなものを知りえたことだろう!この独特の、物語の中からそのまま聞かせるような語り口がたまらない。パノニカの由来。NYまでジョン巡りに行きたい。ワシントンの入れ歯。蒐集・渉猟の成果物を垣間見せてくれる。そしてことごとく挿絵が素晴らしい。2025/06/14
まろまろ
1
酸いも甘いも噛み分けたオジサマに似合う本、と共にそんなオジサマ好きな人も酔いしれる本?ニコチンの匂いがつまっているような、ウィスキーの香りが漂うような、そしてレコードのノイズが響くような。お洒落なオジサマたちが繰り広げる千夜一夜のスキャンダルは、これからも永遠に続いていくことだろう。2014/05/29
Saku
1
どこでこんなヘンな話を仕入れてくるのか気になる。やっぱり外国語が読めたほうがいいんだろうなぁ。2011/03/30
Suzume
0
犯罪者、ジャズメンに女優とか貴族たちのどこかとぼけながらも地に足のついてない奇妙なお話たち。語り手のエッセンスと力量が発揮されておりうっとり。2012/05/02
ゆりっぺ
0
1999年6月29日