内容説明
わたしのなかでコチコチと刻まれ、爆発しようとしているものは何なのだろう？高校卒業を２か月後にひかえた１７歳のルーは、田舎町にも学校にも、ウエイトレスのアルバイトや馬鹿騒ぎにもうんざり。唯一の“本気”はカメラで、“願い”はこの町を出ることだった。黒づくめのヴィンテージ・ファッション。親友の妊娠と死。恋の終わり―ふたたび出会うために。ケンタッキー州レイニーの１７歳は、日本のどこか小さな町の１７歳とそっくりだ。自由へのカウントダウンから未知へと疾走する日々の、せつなくて忘れられない青春フィクション。
著者等紹介
ヘンソン，ヘザー［ヘンソン，ヘザー］［Ｈｅｎｓｏｎ，Ｈｅａｔｈｅｒ］
ケンタッキー生まれ。ニューヨークの大学で創作を学ぶ。児童書の編集者・ライターとして活躍。文芸誌「プロメテウス」に短編小説を発表。ブルックリンにて夫と息子とともに暮らす
樋口真理［ヒグチマリ］
１９６４年生まれ。神奈川県出身。学習院大学英米文学科卒業。出版社勤務、中学校国語教師などを経て翻訳業
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感想・レビュー
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さくらいろ。
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自分が写真の進路について悩んでいるときに、本当に何気なく手に取った本。 なんていうんだろう。 青年期の独特の葛藤が描かれています。 主人公は写真を撮る少女（←これには驚いた！！ あまりうまくいえないけど 思春期ならではの何かをつかんだり零れ落ちそうなものを必死でつかんだり何かを探して葛藤している。 そんな感じの話です。 ぽろっと泣いてしまったところもあります。 でも切なくて儚くてでもさわやかなこの世界観が好きです。2006/10/03
