晶文社アフロディーテ双書
ガミアニ

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794923110
  • NDC分類 953
  • Cコード C0397

内容説明

貴紳淑女の集う舞踏会の夜。宴の女あるじはガミアニ伯爵夫人。謎めいた噂につつまれる妖艶な美女である。夜更けの雨に降りこめられた若く淑やかな令嬢ファーニーは、夫人の館で一夜を過ごすことになり、その寝室に誘いこまれる。ところが、そこにはすでに、夫人の魅力にひきよせられた青年アルシッドが身をひそませていた。その目の前で、いましも狂乱の一夜がくりひろげられる…。フランス・ロマン主義最大の詩人にして、女性心理描写の名手ミュッセの才筆が冴えに冴える性愛小説の傑作。

著者等紹介

ミュッセ,アルフレッド・ド[ミュッセ,アルフレッドド]
1810‐57。詩人、劇作家。ジョルジュ・サンドとの恋愛は有名

須賀慣[スガナレル]
1926‐2001年。東京生まれ。早稲田大学名誉教授。翻訳家。本名、鈴木豊。フランス古典演劇を研究。多くの翻訳書がある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

15
所謂「黒い文学館」に連なる一冊。本書のほとんどの部分が実際の行為ではなく、女主人公の遍歴を聞くという内容であるため、『悪徳の栄え』とか『閉ざされた城の中で語る英吉利人』、『眼球譚』を連想させられた。内容的にはこれらより大人しいが、実際にありそうな行為が延々語られるのは妙な生々しさを持って迫ってくるな。2012/08/04

兎乃

4
二月革命下パリの芸術家の群像を描いた平野啓一郎氏の「葬送」を先月やっとの思いで読了したのですが、その時代、ジョルジョ・サンドと交際したフランス浪漫派詩人アルフレッド・ド・ミュッセの若き日の作品。青年アルシッドの覗き見から始まり、サフィスムに耽るガミアニ夫人のお話が延々と続きます。俯瞰的に想像力にて性愛を眺める趣向。過激な官能小説を期待する人には不向きです。晶文社アフロディーテ双書三冊、これにて読了。2012/08/18

世玖珠ありす

4
知る人ぞ知るレズビアン本。登場人物は3人。ガミアニ伯爵夫人とファーニーの絡み合いをアルシッドが覗き見するところから物語は始まる。ガミアニの荒淫の数々を聞きながら夫人の愛戯に溺れるファーニー。そして、驚愕の結末をもアルシッドは覗き見る。猥褻語が一切使われていない性愛小説。2010/08/30

Junichi Watanabe

3
#読了 。とってもエロティック。現代のエロ小説のように直接表現は無く、例えでの表現は想像力を掻き立て、かえってエロティシズムを感じる。19世紀にフランスで書かれた本だが、もちろん秘密出版、当時たいへん物議を醸しただろう。修道院での行などから、既に当時教会の権威は地に落ちていた事が窺える。2022/01/13

canabi

0
86−2017 2017/11/11

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