内容説明
詩をつくる。マリワナ。童貞と不能について。映画「卒業」主役を辞退したてんまつ。ギンズバーグ、ケルアックにぞっこんで、ボブ・ディランとビートルズの新盤を聴く…。６０年代、西８５番通りのちいさなアパートで暮しながら、音楽や愛や平和や幸せをめぐる大反乱に参加していた日々。ニューヨークの路上に集まったアーティストたちが実名で登場する。もうひとつの『ライ麦畑でつかまえて』として読みつがれる永遠の青春小説。
著者等紹介
サロイヤン，アラム［サロイヤン，アラム］［Ｓａｒｏｙａｎ，Ａｒａｍ］
１９４３年、ニューヨークに生まれる。シカゴ大学、コロンビア大学を中退。作家を志し、６３年に最初の詩集『ポエムズ』を出版した
三谷貞一郎［ミタニテイイチロウ］
１９３４年、京都生まれ。早稲田大学卒業。早稲田大学文学部教授をつとめる。１９８２年死去
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感想・レビュー
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マコ
5
図書館の入り口付近に置いてあって、「もう一つのライ麦」の煽り文句に騙されて、一気読みした。読んでみて特にどうということもなかったけど、いきおいですっきり一気読みできた。青春時代にニューヨークで過ごしたマリファナと詩にまみれた1年弱の話。まるで通りを行ったり来たりするような本だった。作者はおぼっちゃま。父は成功した作家のウィリアム・サロイヤン。二世作家と言ってしまうのは失礼かな。この時代、この場所で青春時代を送っていた文学・映画青年にはたまらない一冊だろう。そんな一冊を読める人がうらやましいな。2018/07/03
