感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
4
この文脈、覚えがあるぞ。ふふふ。弟ジェラルド・ダレルの『虫とけものと家族たち』で、長兄ラリー(ロレンス・ダレル)が母と丁々発止とやりあうときの、あの話術を彷彿とさせるものがあります。「うるさいぞ雑魚(アンチョビー)め」には噴き出してしまった。ロレンス・ダレル、きっと楽しい人だったに違いない^^2011/10/04
ロピケ
4
ロレンス・ダレル自身の『アレクサンドリア四重奏』よりはこの間読んだダレル弟の本の世界に近いようだ。大げさなユーモア表現は人の好き好きあるだろうなあ。ジーヴスものに通じるような気もするけれど。恐ろしい叔母さんも登場したりするし。そう言えば、この本での女性の扱われ方に何か底意地の悪さが感じられる気もする。女嫌い?短い藁を引くというのが、当たりを意味する事をこの本で改めて確認できた。それにしても、外交官の世界ををこんな風に仕立てるとはね。2011/06/30