出版社内容情報
人口と経済の発展過程を歴史的数量的にたどり,人類の誕生,日本人の起源から現代の先進国・途上国の様々な人口問題まで分かりやすく体系化した先駆的な成果。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
12
実は中央大学経済学部人口経済学の講義のテキストだった。講師は紛れもなく著者の一人大淵寛教授で先生は当時日本における人口経済学の第一人者だったのである。内容は殆ど忘れていたが、経済人口学の概要がよく分かるテキストである。とは言え流石に内容は古くなっているのだが。大淵先生が人口の減少に伴う経済状態の静止を予見され、そのことを望ましいと考えておられたのは驚きだった。当時は人口減少について危機感を持っているような言動をしていたと思っていたのだが。やはり大淵先生は優れた学者であられたのだ。2019/07/13