出版社内容情報
「授業はこうでなくっちゃ!」(前川秀幸校長)
「考える力」を伸ばし、子どもたちをワクワクさせる授業、その全貌を紹介!
教師であれば誰しも、子どもたちがワクワクするような授業、一人ひとりが輝ける場がある授業を行いたいと思っていることだろう。もちろん、子どもたちは、時間を忘れて没頭できる楽しい授業を望んでいるはずだ。保護者からすれば、そんな授業を受けたくて学校に行く我が子を送り出すほうがうれしいに決まっている。
数学という授業において「思考力・判断力・表現力」を伸ばすにはどうしたらよいのかと悩んでいる時に立ち寄った書店で手にしたのが『答えのない教室――3人で「考える」算数・数学の授業』(梅木卓也・有澤和歌子著、新評論、2024年)という本であった。そこには、「考える」状況を常態化させるための様々な仕掛けが紹介されていた。これこそが長年追い求めてきたものであり、三つの力を伸ばすのには最適であると感じ、すぐさま自分の授業に取り入れてみた。
すると授業は、すぐさま笑顔で満たされた。時間を忘れて3人で協働して課題に向き合う生徒をそっと教師が見守り、時には支援をする。これまでの授業のあり方を大きく変えることになった「答えのない教室」、本書はその実践記録である。
失敗例も含めて「15の題材」(理科での実践も)を紹介するわけだが、そこではこの授業を行うことにした理由や取り組んでいる生徒の様子、そして授業後に書かれた生徒の感想なども紹介している。数学を苦手としている生徒が輝いた場面を読めば、教師・生徒・保護者ともに必ずや「よい授業」と思うだろう。それだけに、日本中の教師にこの授業を導入していただきたいと願っている。特に、教授法に悩んでいる教師には読んでいただきたい。(著者)
内容説明
教師であれば誰しも、子どもたちがワクワクするような授業、一人ひとりが輝ける場がある授業を行いたいと願っているだろう。もちろん、子どもたちは、時間を忘れて没頭できる楽しい授業を望んでいる。保護者からすれば、そんな授業を受けたくて学校に行く我が子を送り出すほうがうれしいに決まっている。数学という授業において「考える力」を伸ばすにはどうしたらよいかと悩んでいる時に見つけたのが『答えのない教室―3人で「考える」算数・数学の授業』(梅木卓也・有澤和歌子著、新評論、2024年)という本である。そこに書かれている様々な仕掛けこそ、長年追い求めてきたものであり、「考える力」を伸ばすのには最適であると思い、すぐさま授業に取り入れてみた。すると、授業は笑顔で満たされるようになった。これまでの授業のあり方を大きく変えることになった「答えのない教室」、本書はその実践記録である。
目次
序章 発展を遂げる流山市(温かみのある木造校舎;人間力の向上;本稿の教育と「答えのない教室」)
第1章 1学期―ワクワク、考えることが楽しい(どのような題材を扱えば;規則性を見つける生徒たち;操作的活動を取り入れたグループワーク;生徒の発想は大切にされるべき;夏休み―ここでも「考える」ことが大切)
第2章 2学期―より深く思考する(実践報告会と授業参観;今後の「答えのない教室」のあり方が見えてきた;解き方を発見する喜び;図形分野における「答えのない教室」)
第3章 3学期―来年度に向けて(理科で「答えのない教室」を行う;理科における「答えのない教室」;主体的な学びに勝るものはない)
著者等紹介
池田吉久[イケダヨシヒサ]
千葉県流山市公立学校教員。中学、高校で出会った数学教員にあこがれ教員を目指した。流山市立八木中学校で教員生活をスタートし、37年間多くの生徒と関わり、流山市立東部中学校で定年を迎える。2022年4月から新設校である「流山市立おおぐろの森中学校」で再任用教員として勤務し、2025年3月末で教員生活40年となる。数学教員として経験を重ねていくなかで、「数学において思考・判断・表現力を伸ばすにはどうしたらよいか」と自問自答し、様々な取り組みを実践してきたが、2024年3月に出合った『答えのない教室』(梅木拓也・有澤和歌子、新評論、2024年)に魅了され、現任校で実践中。「答えのない教室」を通して、一人でも多くの生徒に数学を好きになってもらうことが現在の目標(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。