経済学と経済政策―戦後日本、その歩みの価値を求めて

個数:

経済学と経済政策―戦後日本、その歩みの価値を求めて

  • ウェブストアに37冊在庫がございます。(2025年07月13日 14時13分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794812902
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

出版社内容情報

行政内部から主流派経済学の誤りを指摘し続けてきた著者が、
誤謬の根源と有りうべき経済社会の道筋を戦後の歩みから析出。

 危機に陥った社会には魔術師が登場する。かつてナチス・ドイツには宣伝相という大臣がおり、農民や労働者の心をつかんで強力な政権を作り出した。その人物、ヨーゼフ・ゲッベルスの演説に「農民は穀物の値上げ、労働者はパンの値下げ、パン屋と食品店はより大きな利益」というものがある。
 片や我が国では、安倍総理が「経済の好循環実現に向けた政労使会議」(2013年)を開催し、物価と賃金を引き上げるという途轍もない社会合意を生み出した。それまで政府は、賃金など労働条件の形成は、労使の自主的交渉によるもので、それを受けとめる立場を堅持していた。アベノミクスは「官製春闘」をその中心に抱き込んで、憲政最強の政治権力を生み出した。
 リーマンショック(2008年)と東日本大震災の原子力災害(2011年)は、近代産業文明の限界と成長経済の虚構を人々に突き付けていた。しかし、それを受けとめることは重苦しく、主流派経済学にも対処能力がない。高まる国民不安に、安倍総理は「三本の矢」(2012年末)を力強く演説し、既存の政策技術を組み合わせれば、成長経済を取り戻せると国民に魔法をかけた。
 戦後日本は、ケインズ理論と現代憲法を礎に福祉国家建設の道へと歩み出した。しかし、1980年代のネオリベラリズム(新自由主義)の登場で経済学の逸脱が生じ、歴史の流れを見失って、今日に至っている。経済政策混乱の根源に、主流派経済学の誤りと政治思想の空白が横たわっていることを見抜かねばならない。
 官庁エコノミストだった著者は、旧「労働白書」を通じて、行政内部から主流派の「構造改革」に挑み、新評論からは『ポスト構造改革の経済思想』(2009年)など三つの著作によって問題提起を続けてきた。本書はその第四弾であり、退官した著者が示す渾身の完結編である。(編集部)

内容説明

戦後80年、岐路に立つ日本の経済・社会。経済学と経済政策を正道に導く挑戦の書。行政内部から主流派経済学の誤りを指摘し続けてきた著者が、戦後の起点を成すケインズ理論と現代憲法の今日的意義に迫る。

目次

序論 社会のデジタル化と歴史の危機
第1部 岐路に立つ日本社会(戦後日本経済の展開;経済政策と政治の課題;現代社会の歴史潮流)
第2部 経済学と経済思想(現代経済学の分析と提言;市場経済学と構造改革;経済学の歴史と思想)
第3部 経済学の変革と経済政策の創造(新古典派経済学の理論構造;ケインズ理論の意義;経済学と経済政策)

著者等紹介

石水喜夫[イシミズヨシオ]
京都橘大学教授。元京都大学教授。1965年生まれ。1989年に労働省入省。大臣官房政策調査部、職業安定局、経済企画庁、日本労働研究機構、厚生労働省労働政策担当参事官室などに勤務。一橋大学、大東文化大学などで講師を兼務。2005年から2011年の間、厚生労働省労働経済調査官として労働経済白書を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品