出版社内容情報
ブラック校則、世間知らずの教員、隠ぺい体質…
学校のおかしさの本質に迫りつつ解決策を模索する、父=教員VS娘=実習生の対話
学校って、何か変だと思いませんか? 「校則って意味不明じゃない?」、「世間知らずの先生が進路指導?」、「ダメな先生をなんとかして」、「学校はもう時代遅れ?」といった疑問を学校にぶつけるというのは難しいでしょうが、毎日、ストレートに、私に向かってぶつけてきたのが、教育実習で学校現場に飛びこんだ大学生(当時)の娘でした。そのときのやり取り、つまり娘が感じた「学校の変なところ」を、教員経験30年の父親にぶつけるという白熱した親子の対話、いや「バトル」の様子を紙上に再現したのが本書です。
生徒や保護者が疑問に感じている校則をはじめとして、生活指導の不可解さに鋭く迫っていきます。父親である私は教育現場で経験してきた「現実」を語りますが、そのなかには、「校則のおかげで企業からの求人が増えた」とか「地毛証明書でトラブル減少」といった、一般には知られていない意外な事実まであります。
だからといって、学校に対する保護者の不信感は拭えるわけではありません。その原因の一つでもある「ダメな教員」についても言及しますが、「その原因が校長にある」と聞いたら驚きませんか。また、「世間知らずな教員」への対応法や隠ぺい事例など、学校が抱えている課題にも切りこんでいきます。
「また、学校批判か」と思わないでください。本書では、親子の会話を通して学校教育の問題点を直視しつつ、未来への希望を見いだす新たな視点を提供します。保護者はもちろん、子どもにかかわるすべての方、そして教員を目指している学生たちにぜひ読んでほしい一冊です。子どもたちの未来を守るために学校のリアルを知り、その解決策を一緒に探しましょう。実際、学校は大きく変わりはじめています。その最前線を知ると、きっと驚くはずです。(つくい・きよし)