山谷をめぐる旅

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山谷をめぐる旅

  • 織田 忍【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794812766
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

東京に残るリカバリー空間
その歴史といまを静かに熱く描くノンフィクション
日雇い労働者の街「山谷」。訪問看護師として働きながらこの街の「生と死」を見つめつづけてきた著者による同時代の記録。移り変わる街の歴史とありのままの現在、人々の闘いと願いが鮮やかに描かれる。写真約120点収録。

大阪・釜ヶ崎、横浜・寿町と並び、「日本の三大寄せ場」の一つであった「山谷」。住所表示で言えば、東京都台東区清川・日本堤・橋場と荒川区南千住にまたがるエリアを指すが、現在、「山谷」という町名は地図を探しても見当たらない。江戸時代からあった古い町名は、1962年に施行された住所表示法によって改正され、先の東京オリンピック直後、1966年に「山谷」の名は消えた。
かつて山谷には、全国から仕事を求める日雇い労働者が集まり、ドヤ(簡易宿所)街が形成された。建設業を中心に、日本経済を支えてきたわけである。同時に、世間からの差別や偏見が渦巻くこの街では、労働者による暴動が頻発した。言い換えるなら、圧倒的なフラストレーションの発散場でもあった。しかし、そんな熱い時代は終焉を迎え、現在、はっきりと過去のものになりつつある。
ドヤは一気にマンションへと建て替えられ、ここ数年で風景が一変した。街は浄化され、「労働」から「福祉」の街となり、かつての活気は失われている。しかし、山谷という磁場は、現在も弱き者たちを引き寄せる。江戸の近郊エリアとして変遷と隆盛を繰り返し、その土地柄ゆえ、長きにわたり人々のセーフティーネットとしての機能を担ってきたからである。
本書では、歴史を辿りながら「山谷」という土地の宿命をふまえ、この街が舞台となった映画と二人の監督の死、男たちの街で呻吟した女性写真家、山谷で看取りを行う人びと、野宿者支援から仕事おこしに努める企業組合、山谷とともにある光照院住職の活動、そしてケアを担う人たちなどを取材。生きづらさや孤独感でつながるこの街で、訪問看護師として働く自身の「実録・山谷」であり、街をめぐる物語である。(おだ・しのぶ)

内容説明

長くセーフティーネットとして機能してきた日雇い労働者の街「山谷」。消えゆくドヤ街を前に、寄せ場の歴史をたどり、引き寄せられた者たちの記憶を掘り起こす。「生と死」を見つめるノンフィクション。

目次

第1章 山谷通史
第2章 映画『山谷―やられたらやりかえせ』
第3章 労働者の街で呻吟した報道写真家
第4章 ヤマの看取りと共同墓地
第5章 寄せ場・抵抗の流儀
第6章 「山谷」にひきよせられた人たち

著者等紹介

織田忍[オダシノブ]
1975年生まれ、千葉県出身。短大卒業後、出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーに。主に情報誌、フリーペーパーなどの編集・執筆をする傍ら、出産後に保育士資格取得。神奈川県相模原市の保育園に勤務。2011年、茨城県内の看護専門学校に入学。2014年より看護師として東京都立の療育センターなどを経て、現在は台東区にある「NPO法人訪問看護ステーション コスモス」の訪問看護師として、山谷エリアを中心に地域医療に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なかりょう

14
現在の勤務地が台東区であるのに加え、以前明治通りをよく車で通っていたので、山谷は気になっておりました。そういう事もあり図書館で何気なく手に取った次第ですが、予想を上回る良質なルポタージュで驚きました。筆力・構成力とも抜きんでいると思います。全く知らなかった労働争議の歴史なども勉強になりました。自分自身も偏見からか、きちんとこの地域について知ろうとして来なかったと反省。エピローグの最後の一行も深いです。2025/02/21

チェアー

8
山谷は人を助けるところではない。 助けたと思って助けられている。 目の前のもろの人間と対峙する場所だ。そこでは自分も裸になる。自分が見えてたじろぐ。それが山谷だ。 2025/01/07

スプリント

6
アフガンで亡くなられたカメラマン南條直子さんを始め印象に残るエピソードが沢山ありました。 山谷で生きる人々とその関係者の実情を知ることができます。2024/12/15

嶋守 さやか

2
pp.235-236、山谷の仲間観。第一章は読みものとして凄い。2025/01/04

エオリアン

1
「山谷ってどこ?」、「ドヤ街って何?」ってゆう状態で読み始める。本書の前半は越冬闘争、労働運動の舞台であった山谷を映画や写真で表現した山岡強一や南條直子を取り上げつつ、当時の山谷を知ることができる。後半では時代の流れとともにドヤから路上に放り出された高齢化した山谷の人々の孤独に迫っている。作中の就職先が「刑務所」しかない、職業が何かしらの「病気」という皮肉っぽい発言に、住民の9割が生活保護受給者という事実を知り、切なく思った。ただ、山谷の人々の緩やかな連帯、托鉢的な上下関係のない生き方も良いなと思った。2025/04/20

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