出版社内容情報
前著『飯田線ものがたり』(2017年)の発刊は、「終わり」ではなく「はじまり」でした。様々なトークイベントなどに招かれたことをはじめとして、私たちが知らなかった情報が次々に舞い込むようになったのです。さらに、一般人でしかない私たちに、2022年4月からは「三遠南信Biz」(月刊、南信州新聞社)の「私たちの飯田線」というコーナーでの連載という依頼までいただきました。本書は、これに掲載した記事を大幅に加筆したうえ、新たに取材した内容をまとめたものです。
「百聞は一見にしかず」――急行「秘境駅号」などに乗って、飯田線沿線での「出会い」や「発見」を周りの人たちに「伝えていただきたい」と私たちは思っています。私たちにとって、本書の刊行は「第3の旅のはじまり」ともなります。多くの鉄道ファンを魅了する飯田線の「線路(ものがたり)」はまだまだ続きます。
内容説明
人と人をつなぐ線路。アイヌ民族の測量技師川村カ子トと飯田線沿線の魅力について紹介した前著『飯田線ものがたり』を、飯田線全線開通80周年となる2017年に刊行しました。この出版は、「次のものがたり」のはじまりとなりました。川村カ子トがつないだレールに乗って様々な人たちと出会った私達には、飯田線に関するアンテナが常備され、次々と新情報が届くようになったのです。それらを、2022年4月から南信州新聞社の月刊情報紙「三遠南信Biz」で紹介しております。本書は、それらの記事を大幅に加筆したほか、新たに取材した内容をまとめたものです。
目次
第1章 “春”旅人の我も数なり花ざかり(井上井月)(天竜川の話;急行ディスカバー号に乗って ほか)
第2章 “夏”天龍や夏白鷺の夕ながめ(井上井月)(「ミツシマ」という駅;豊川海軍工廠 ほか)
第3章 “秋”蕎麦切も夜寒の里の馳走かな(井上井月)(さわやかウォーキング―二〇二三年九月;さわやかウォーキング―二〇二三年一〇月 ほか)
第4章 “冬”飲み喰ひの心に合ふや年忘れ(井上井月)(古いレールと鉄分補給;双頭レール ほか)
著者等紹介
太田朋子[オオタトモコ]
1963年大阪府箕面市生まれ。父親の転勤により名古屋市へ。結婚後、飯田線沿線の佐久間町に移る。2016年6月、飯田線の前身となる「三信鉄道」の敷設に貢献したアイヌ民族川村カ子ト氏をテーマにした『合唱劇カネト』の水窪公演実行委員長を務める
神川靖子[カミカワヤスコ]
1969年、飯田線沿線の町、浜松市天竜区水窪町に生まれる。2016年合唱劇カネト水窪公演の実行委員の一人として広報担当を務め飯田線沿線地域を取材して歩きSNS等で紹介をした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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