内容説明
2020年度開始「高等教育の修学支援制度」の問題点を徹底解説。
目次
第1章 大学無償化の思想(学生の賃金を;アウトノミア運動―ヨーロッパの大学無償化 ほか)
第2章 奨学金地獄(ブラックリスト化問題;日本の大学授業料 ほか)
第3章 “借金学生”製造工場(大学紛争をうけて;政府が大学授業料を値上げした ほか)
第4章 悪意の大学(大学の病理的雰囲気;大学設置基準の大綱化 ほか)
巻末特別座談会 さよなら、就活!こんにちは、夢の大学!
著者等紹介
栗原康[クリハラヤスシ]
1979年埼玉県生まれ。政治学者、作家、大学非常勤講師(東北芸術工科大学ほか)。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。専門はアナキズム研究。2017年、第10回「池田晶子記念わたくし、つまりNobody賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すずき
3
高い金を払うから教員も学生も授業で肩肘はらざるを得ない、常々思っていた。いい加減うんざり。本書にあるのは「悪意」であって「理論」ではない。感情的な主張が多いが、同意する所しかない。大学無償化の財源はどうするのか?そんなものは政治家が考えればよいのであって我々の知ったことではない。とにかくもううんざりである。大学を無償化しろ、全員に奨学金を給付しろ。(ちなみに学費、奨学金、大学の管理教育などこれまでの動向が各章コンパクトにまとめられていると共に巻末には各種データも付属、非常にわかりやすい。決定版である)2020/05/17