オーデュボンの鳥―『アメリカの鳥類』セレクション

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オーデュボンの鳥―『アメリカの鳥類』セレクション

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  • サイズ A5判/ページ数 212p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794811387
  • NDC分類 488.253
  • Cコード C0045

内容説明

『アメリカの鳥類』とは19世紀アメリカの鳥類研究家・画家オーデュボンの代表作で、全435点の手彩色版画集。北米に生息する多様な鳥たちを、その活動域である野山や水辺を背景に生き生きと描き、博物画の概念を刷新した。綿密な観察にもとづく生態描写により鳥類学の最高傑作ともされる。規格外のサイズ 原作初版では、ダブル・エレファント・フォリオとよばれる天地約1メートル×左右約70センチの巨大な紙面に、すべての鳥が実物大で描かれた。画家の才能と職人技の融合 作者が精魂こめて描いた下絵を、当時最高峰の博物画専門彫刻家が銅版におこして版画を刷り、それに彩色工が水彩で丹念に色をつけた。希少な初版 初版は200セットほどしかつくらず、全点がそろった完全版は世界におよそ120セットしか現存しない。このたび435点中150点を精選し、コンパクトサイズ・オールカラーで複製。巻末では鳥たちの実物写真をそえて、生態や保全状況の概要を解説した。

目次

消える種(27点)
養(15点)
狩(13点)
野(8点)
空(16点)
水(30点)
森(41点)

著者等紹介

オーデュボン,ジョン・ジェームズ[オーデュボン,ジョンジェームズ] [Audubon,John James]
1785‐1851。アメリカの鳥類研究家・画家。大革命の4年前、カリブ海仏領サン=ドマング(現ハイチ共和国)に生まれる。人並み外れた視力と観察眼を生かし、幼時より自然観察に情熱をそそぐとともに独学で絵を習得。1791年、ハイチ革命を機に父の母国フランスへわたる。1803年、18歳で渡米。27歳でアメリカの市民権を得る。34歳で破産、野心を満たし生計をたてなおすすべとして「北米に生息するあらゆる野鳥を描きつくし、世に問おう」と決意。20年後、その集大成『アメリカの鳥類(The Birds of America)』が完成。苦心のすえあみだした独自の描法で、自然のなかで躍動する鳥たちの姿を生き生きと描きだし、博物画の概念を刷新した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kinkin

98
19世紀の鳥類研究家、画家であるオーデュボンの版画集。どれも美しい。鳥のことはほとんどわからないがこんな版画集を読んでいると心が和むなあ。ただ読んでいて残念だったのは紹介されている鳥の多くが絶滅したり絶滅危急あるいは絶滅危惧種ということ。鳥に限らず多くの生き物が絶滅に追いやられようとしている今、もういちど人は他の生き物との関わりを考えたほうがよいと思った。目先の金儲けや安泰な暮らしを追求し続ける人間が一番厄介な動物かもしれない。コロナウィルスもそんな人間たちへのメッセージなのかなあ。図書館本2020/07/17

booklight

36
1800年代のアメリカの鳥類を描いたオーデュポン。原作435点から150点をオールカラーで収録。伊坂幸太郎もデビュー作で言及したリョコウバトも掲載。鳥の姿を正確に描きつつもイラスト的装飾的な面白さもある。植物もいい感じ。じっと見ていると鳥が考えている(とオーデュポンが思っている)ことが分かりそうな気がしてくる。美術的には田中一村の方が好きだが、リアルさではオーデュポンの方が面白い。廉価版だからしょうがないのかもしれないが、もう少し大きくて、発色がよくて、製本も糸かがりの方が安心して楽しめたかな。2020/05/06

花林糖

24
市内の図書館全館蔵書なしの為購入。届いてみたら購入して大正解。鳥類の詳しい事はわかりませんがオーデュボンの描く細密な絵がとても美しくウットリです。どの絵が好みかな?と見ましたがあれもこれも好みで選べませんでした。鳥だけではなく木々や花植物も美しいです。本のサイズはもう一回り大きかったらな、とは思いますが、そうなればお値段も可愛くなくなるので仕方がないですね。2021/07/07

うなぎ

22
リョコウバト、カロライナインコ、ウミガラス…今はこの世にいない鳥達含めて鮮やかに描いたアメリカの鳥の博物画集。実物は100cm越えの巨大サイズなので、手に取りやすく数を絞ったもの。本によれば海外での有名度は、日本の鳥獣戯画レベルだとか。独特のウネッとしたりニョロッとした不思議な画風で、今まで見たポストカードサイズの小ささだとここまで分からなかった。猛禽類の身震いする男前ぶり、キョクアジサシとグンカンドリのツワモノ感、ハチドリ達の余す所ない可愛さ、青カケスが卵食ってるとこにギャーとなるとこ、全部楽しかった。2021/07/01

帽子を編みます

22
図書館の新刊コーナーにありました。ドキッとする表紙はベニイロフラミンゴ老齢です。この美しく、鮮やか、細密な絵は、オーデュボンの手によるもの。元の本『アメリカの鳥類』にも思いを飛ばしますが、今回はこの絵たちに釘付けです。鳥の形、色、背景の植物、素晴らしい迫力です。写真のまだない時期に、この一瞬を切り取った迫力、表情に乏しいはずの鳥たちの、気迫、静穏、警戒などがわかるようです。巻末に登場した鳥の写真付き解説が載っています。鳥好きな方、是非手に取って!憧れの鳥が出来ますよ。2020/07/23

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