内容説明
西洋的幸福感を強力に支配してきた「天国」。天に幸福を求める宗教的想像力は、時代時代の学芸・文化をいかに刺激し、近代によっていかなる変容を遂げたか。その「天国」から現代人が受け継いだ人類普遍の感受性とは何か。
目次
第1部 眩暈(絵の前にたたずむ―ゲントの天国;基礎となる文献 ほか)
第2部 幸福(天のエルサレム;あの世に移された地上の楽園 ほか)
第3部 変化(天の音楽;奏楽の天使 ほか)
第4部 脱構築?(非宗教化;息切れ? ほか)
結び 天国から受け継いだもの
著者等紹介
ドリュモー,ジャン[ドリュモー,ジャン] [Delumeau,Jean]
1923年ナント生まれ。パリ高等師範学校卒業。レンヌ大学、パリ第一大学教授を経て、1975年から94年までコレージュ・ド・フランス教授、「西欧近代における宗教的心性の歴史」講座担当。88年から学士院会員(碑文・文芸アカデミー)。コレージュ・ド・フランス名誉教授。アナール派第三世代に属する歴史家。中世後期から近代にかけての宗教的心性史を自己の領域とする
西澤文昭[ニシザワフミアキ]
1946年長野県生まれ。東京大学教養学科卒・同大学院仏文科修士課程修了。現在、青山学院大学名誉教授。中世フランス文学・語学専攻
永見文雄[ナガミフミオ]
1947年鳥取県生まれ。東京大学教養学科卒・同大学院仏文科博士課程中退。現在、中央大学名誉教授。18世紀フランス文学・思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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