出版社内容情報
成績なんて、百害あって一利なし!?「評価」や「教育」の概念を根底から見直し、「自立した学び手」を育てるための実践ガイド。「ハッキング」というと、「コンピューターやネットワークに不正侵入すること(ハッカー行為)」と捉えられがちですが、hackという語には「切り開く」「うまくやり抜く、やり遂げる」「巧妙に改造する」などの意味もあります。本書では最後の「巧妙に改造する」という意味でこの語を使っています。現状を変えようのないものとして黙って受け入れるのではなく、「不適切なら壊して一からつくりなおす行為」です。さまざまな問題を常に「学びを改善するためのチャンス」と捉え、成績と教育評価の分野でこの「つくりなおし」をやってしまおう、というのが本書の主題です。これは、日本の教育界に欠けている大事な視点であると同時に、いま最も必要とされる考え方・行動ではないでしょうか。
生徒たちはみんな、知りたい、できるようになりたい、成長したいと思っています。そうした思いを支えるのが教師の仕事です。しかし、個々の教師がどれほど懸命にやっても、生徒たちを「自立した学び手」に育てることができていないという現状があります。その原因の一つが評価・成績にあります。成績を付けることを負担に思う教師、苦しんでいる教師が多いにもかかわらず、それが慣習的に繰り返されています。実はこれをやっているかぎり、生徒たちの成長は阻害され続けるのです。
本書を読むことで、この負のスパイラルを断ち切るためのスタート地点に立てます。そもそも成績を付けるとはどういうことなのか。生徒が自分で自分を正しく評価し、自立的に学習を続けていける力をつけるにはどうすればよいのか。教育評価の捉え方、これまでの成績評価のかわりにやるべきこと、評価をめぐり教師と生徒たちが協力していく必要性などについて、非常に実践的に説かれています。成績をなくすことは、教師の負担を軽減し、無力感を解消するだけでなく、自立した学び手――自ら考え、判断し、実践していく人間――を育てることに確実につながるでしょう。(よしだ・しんいちろう)
スター・サックシュタイン[スター サックシュタイン]
著・文・その他
高瀬裕人[タカセヒロヒト]
翻訳
吉田新一郎[ヨシダシンイチロウ]
翻訳
内容説明
成績なんて、百害あって一利なし!?「評価」や「教育」の概念を根底から見直し、“自立した学び手”を育てるための実践ガイド。
目次
1 成績の見方・考え方を変える―成績なしの教室づくりをはじめる
2 納得してもらえるように努力する―すべての関係者といつでも連絡がとれるようにする
3 学習課題を記憶に残る学習経験へと再構築する―最善の成長に向けてプロジェクトをデザインする
4 生徒たちが相互に助け合うようにサポートする―教師が頑張るのではなく、生徒たちが頑張れるようにする
5 データをデジタル化する―データ収集を簡素化し、ICTを使ってより多くの情報を学びに活用する
6 時間を最大限確保する―教室の中と外でカンファランスを続ける
7 成長をガラス張りで見えるようにする―伝統的な成績表を処分する
8 振り返ることを教える―メタ認知能力をもった学習者になれるように生徒をサポートする
9 生徒に、自分で成績が付けられるように教える―成績を付ける権限を生徒に譲り渡す
10 クラウドベースのデータを保存する―ポートフォリオ評価へ移行する
著者等紹介
サックシュタイン,スター[サックシュタイン,スター] [Sackstein,Starr]
16年間、中高生に英語とジャーナリズムを教えてきた。現在はニューヨーク市郊外の教育委員会の指導課長的なポジションに就いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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motoryou
ア
mi78621
あたみ
夕波千鳥
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