内容説明
古来、すべての戦争は“自衛”を名目に行われた。対米従属、経済成長神話、抑止力幻想下の防衛構想、9条改憲…。その下での“自衛”とは一体何なのか。私たちは今、どこにいるのか。明治150年。日本近代の鏡像を通じて我が国の歩むべき道を考える。
目次
第1章 核兵器・原子力発電 世界唯一の被爆国、日本は何をしてきたか?
第2章 日米安保・日米同盟 なぜ日本の対米従属は強まる一方なのか?
第3章 戦争放棄・戦力不保持 憲法9条誕生の奇跡
第4章 琉球侵略・併合 米軍基地に苦しむ沖縄はアメリカの犠牲者であり、しかも日本の犠牲者です
第5章 民族の自立・共生 琉球を東アジアの平和センターに!
第6章 永続敗戦・天皇制 私たちは今どこにいるのか?日本の近代化に立ち返って考える
第7章 自由・平等・博愛と植民地主義 日本がお手本にした西洋の近代とは?
第8章 アイヌ侵略・破壊の文化と共生の文化 近代発展の帰結としての原発からアイヌ文化を考える
第9章 国防か生活防衛か 幻の大国願望と小国主義
第10章 非暴力・無抵抗 兵役拒否国家日本が生き残る道は?
著者等紹介
菊地昌実[キクチマサミ]
1938年生まれ。東京大学大学院(比較文学・比較文化)修士課程修了。北海道大学名誉教授。現代フランス思想専攻。近代化の歴史、とくにヨーロッパと日本の比較に深い関心を抱いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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