経済人間―ネオリベラリズムの根底

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経済人間―ネオリベラリズムの根底

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  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794810076
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C1036

出版社内容情報

われわれは今、どこへ向かおうとしているのか。格差がますます広がり、生きにくさを感じる人がどんどん増える状況の中で、誰しもそう考えるだろう。もちろん、これは日本だけの問題ではない。欧米のどの国も、同じ難問を抱えている。
 著者は、このような世界の現状に至った道筋を丹念に辿り、人類の歴史が市場優先を起点にしてネオリベラリズム(新自由主義)万能社会へと変貌していく過程を追って、問題の本質に迫る。
 古代西洋以来、利益というものは道徳的に忌み嫌われてきたが、一六世紀末、イタリア社会で人間にとっての利益の正当性が認められ、利子を取ることを禁じていた法王庁も自己都合で黙認するようになる。それまでキリスト教的道徳に則って生きてきた個人は、次第におのれの欲望を満たすために、合理的に計算して行動するようになっていく。ジョン・ロック、デイヴィッド・ヒューム、C・A・エルヴェシウス、アダム・スミス、ジェレミ・ベンサムなど、主に英仏の思想家、哲学者、経済学者の著書を援用して、著者は<経済人間>の生成の跡を明らかにする。そして、経済の発展につれて、<最大多数の最大幸福>というベンサムの原理から逸脱し、ネオリベ社会が形成されていく過程を丹念に辿る。
 著者によれば、人類は今大きな転換点にある。変化は単に経済面ではなく、社会、文化、政治、教育のあらゆる面にわたる。問われているのは、新たな行動の規範、生き方そのものである。新しい方向を見出すには、まず過去に歩んだ道をしっかりと見据える必要がある。
 明治以降、西洋の後を追い続けてきた日本は、世界的な困難の中にあって、今また、ひたすらアメリカに追随することしか考えていないが、それで良いのか。現代の核心に迫る本書の意味は大きい。

【著者紹介】
Christian LAVAL 1953年生まれ。パリ第10(ナンテール)大学社会学教授。ベンサム功利主義哲学の専門家。本書のみならず、ネオリベラリズムが個人を<経済人間>に変身させ、社会の本質、人間のあり方そのものを変えてきた歴史について論じる多くの書を著している。

内容説明

西洋近代功利主義の思想史的変遷を辿り、現代人の病の核心に迫る。市場原理主義の価値と規範が“人間存在”の全体を蝕んでいる。現代の重要課題はすべて、この現実を起点に議論されなければならない。平和・幸福論の盲点、根源的議論へ向けて。

目次

正当な生活の変貌
政治的まとめ役としての効用
総取引所、道徳の大逆説
大逆転
行動の擁護、情念の礼賛
経済学の公理
自己規律としての計算について
利益の内発的秩序
相互監視社会
幸福の道具
経済人間の政治的製造工場
われわれは今どこにいるのか

著者等紹介

ラヴァル,クリスチャン[ラヴァル,クリスチャン] [Laval,Christian]
1953年生まれ。パリ第10大学(ナンテール大学)社会学教授。もともとベンサム功利主義哲学の専門家だが、ネオリベラリズム(新自由主義)が個人を“経済人間”に変身させ、社会の本質、人間のあり方そのものを変えてきた歴史について論じる多くの書を著している

菊地昌実[キクチマサミ]
1938年生まれ。東京大学大学院(比較文化・比較文学)修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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抹茶ケーキ

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経済人という概念の系譜学。宗教的道徳と不可分だった経済的利得が世俗化し、道徳の根底には自己利益があるというモラリストの批判によって脱道徳化され、ベンサム的な功利主義によって利得こそが人間の行動を規定するものとして祭り上げられるに至った。みたいな流れかと。経済人という概念は、経済学から生じた概念ではなく、もっと根底的な人間観によって規定されているという指摘が面白かった。最後の章では利益を経済に極限化するネオリベに対する批判があったけど、それに対する解決策(集団的利益の復権)にはあまり同意できない。2016/03/30

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