出版社内容情報
アパマン経営といえば、今までは個人経営が圧倒的に多かったのであるが、最近になって法人経営が急増している。このことは様々な所でセミナーが開催されたり関連著書が出版されていることからも裏付けられる。
ところで法人化の最大のメリットは個人経営の場合よりも不動産所得に対する税金が少なくなることにあるが、法人経営の場合には様々なコスト(不動産取得税、登録免許税、借り換えに伴う違約金、会計事務所報酬等々)がかかるし相続税に至っては逆に増税になるケースも多々ある。にもかかわらず損得計算をしないまま安易に実行してしまうケースが後を絶たない。
私の事務所では昨年来、「財産クリニック」というサービスをスタートしたが、これは所有している財産の評価から診断、処方箋の作成までの一連の業務を専用ソフトである「タックスプランナーpro.」で行なう相続・事業承継サービスのことである。
お陰様で非常に沢山のお客様にご利用いただいているが、その経験を踏まえて感じるのは、こうした詳細なシミュレーションをすることなく勘と度胸で安易に実行することに恐怖心すら覚えることである。
それというのも、このサービスを受けに来られる前に既に何らかの提案をされているケースがあるが、その提案書どおりに実行すれば明からにマズイ結果が招来されるからである。
そこで今回の改訂に当たっては、その後に経験した様々な事例を追加するだけでなく、こうしたデメリットになるケースについてもできるだけ詳しく紹介することとした。(しかたに・てつや)
◎本書の内容
第1章 今まで、なぜ個人経営が多かったのか?
第2章 なぜ今、法人経営なのか?
第3章 どこまで増えるアパマン経営における所得税、相続税
第4章 こんなに違う、個人経営と法人経営
第5章 法人化に当たって注意すべき重要ポイント
第6章 お奨めしたい法人経営の具体的事例紹介
第7章 やってはいけない法人化の具体例
第8章 「財産クリニック」を受けませんか?
【著者紹介】
公認会計士・税理士。1952年香川県生まれ。?且ュ谷総合研究所代表取締役、公認会計士鹿谷会計事務所所長。著書に『家主さん、地主さん、もっと勉強して下さい!』、『アパマン経営、なぜ失敗するのか?』(いずれも新評論)等。
内容説明
徐々に増えてくる税金も法人化で一挙解決。今やアパマン経営者にとって救世主と言っても過言ではない法人化。本書ではアパマンの法人化に関するノウハウと共にデメリットに関しても全てオープン。借金して建てたアパマンも返済が進めば増税になるのは当たり前。相続税対策としてもアパマンの法人化が有効であることを具体例で詳細にシミュレーション。
目次
第1章 今まで、なぜ個人経営が多かったのか?
第2章 なぜ今、法人経営なのか?
第3章 どこまで増えるアパマン経営における所得税、相続税
第4章 こんなに違う、個人経営と法人経営
第5章 法人化に当たって検討しておくべき重要ポイント
第6章 お勧めしたい法人経営の具体的事例紹介
第7章 法人化がデメリットになるケース
第8章 「財産クリニック」を受けてみませんか?
著者等紹介
鹿谷哲也[シカタニテツヤ]
(株)鹿谷総合研究所代表取締役。公認会計士鹿谷会計事務所所長。公認会計士・税理士。1952年香川県生まれ。1976年慶應義塾大学商学部卒業。1979年公認会計士試験合格と同時に、国際会計事務所の一つであるプライス・ウォーターハウス会計事務所に入所。主に会計監査に従事する。1982年公認会計士辻会計事務所において、税務・商事法務の実務に携わる。1984年新日本証券調査センター経営研究所において、各種講演、相続・事業承継対策、資産運用、上場支援等を手がける。1987年(株)鹿谷総合研究所を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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