集落営農/農山村の未来を拓く

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集落営農/農山村の未来を拓く

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794808899
  • NDC分類 611.76
  • Cコード C0061

内容説明

共同と協業に基づく農業の新しいかたち。人口減少、高齢化、耕作放棄地増大をのりこえ、未来型農村コミュニティの創造に挑む農山村の人びと。その輝きと希望が「農業と地域の明日」を照らし出す。

目次

農山村と「集落営農」
第1部 集落営農の代表的なスタイル(富山県高岡市/兼業水田地域の全戸参加型集落営農―兼業のむらの絆を深める「岡御所営農組合」;滋賀県甲賀市/人の輪で集落の和を再生する―兼業農家集落の豊かな人材を活かす「酒人ふぁ~む」;広島県北広島町/「全戸参加型」の集落営農法人―米の直売をつうじて消費者と交流を深める「東山」;長野県飯島町/「地域複合営農」を目指す取り組み―営農センターを中核とする「飯島町方式」)
第2部 経験を重ねる集落営農(新潟県佐渡市/離島で次世代につないでいく集落営農法人―三〇年の歴史を重ねる「長畝生産組合」;岩手県花巻市/宮沢賢治の里で協業化を進める―地域農業のあり方をリードする「鳥喰生産協業」;島根県雲南市/究極の中国山地型集落営農―作業者を雇用、夫人たちは農村レストランを展開「槻之屋ヒーリング」)
第3部 集落営農と地域づくり(埼玉県小川町/有機農業で集落の未来を拓く下里地区―美しく豊かな有機農業の里を守る「下里農地・水・環境保全向上対策委員会」;高知県本山町/地域まるごとブランド化に向かう集落営農―「こうち型集落営農」のモデル「吉延営農組合」;北海道栗山町/三つの集落営農組織の新たな農業の展開―多角化に向かう「粒里」「きなうすファーム」「湯地の丘自然農園」;熊本県水俣市/地域ぐるみでの元気な農村集落の再生―「村丸ごと生活博物館」の取り組み)
「集落営農」の未来

著者等紹介

関満博[セキミツヒロ]
1948年富山県生まれ。1976年成城大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、明星大学経済学部教授、一橋大学名誉教授、博士(経済学)

松永桂子[マツナガケイコ]
1975年京都府生まれ。2005年大阪市立大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得。現在、大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

1990年代の初頭にバブル経済が崩壊して以来、地域産業の現場も暗い雰囲気に覆われている。だが、全国各地の農山村地域に入ると、何か不思議な輝きに遭遇することが少なくない。そこには「農産物直売所」「農産物加工」「農村レストラン」などが展開し、年配の女性たちが賑やかに活動している。さらに、もう一歩踏み込むと、ここでは「集落営農」に取り組んでいる、という説明を受ける。
 戦後の農地解放以来、日本の農業は小規模な生産者による水稲を中心としてきた。そして、日本全体の復興と工業化が進む中で、工業部門に人びとは吸いよせられ、農業の兼業化、水稲の機械化が徹底的に推進されていった。
 それから数十年が経ち、農山村では若者の姿は薄れ、人口減少、高齢化、耕作放棄地の増大が顕著になっていく。農家の女性たちは、育児、家事に加え農地を守り、さらにパートタイマーとして働きに出かけ、その上に老親の介護まで担ってきた。だが、90年代に入る頃には育児の手が離れ、彼女たちは農産物の直売、加工に新たな可能性をみていくことになる(その経緯は関・松永編『農産物直売所』『「農」と「食」の女性起業』などに詳しく記した)。
 そして、このような農村女性の高まりの一方で、男性たちによる「集落営農」が静かに拡大してきた。富山県や島根県、広島県、山口県などの地方の現場で、30年ほど前から一部の人びとにより取り組まれてきた。機械の共同化から出発し、農地を集積して大規模経営に向かうものから、荒廃する農地を守ろうとするものまで多様である。
 この集落営農に踏み込むと、農山村の様子は大きく変わっていく。共同化への意識が強くなり、定年帰農の男性たちがそこから勇気を得て、事業の多角化、複合化を目指し、工夫を重ねていく。そして、女性たちは集落営農により基幹的な水稲から解放され、新たな余裕が生まれてくる。女性主体の「農産物直売所」「農産物加工」「農村レストラン」、男性主体の「集落営農」が両輪となり、農山村に新たな時代が到来しているようにみえる。そのいずれもが、人びとの自主的な動きとして進められているのである。(せき・みつひろ)