グローバルネットワーク21〈人類再生シリーズ〉<br> ブラック・アテナ―古代ギリシア文明のアフロ・アジア的ルーツ〈1〉古代ギリシアの捏造1785‐1985

個数:

グローバルネットワーク21〈人類再生シリーズ〉
ブラック・アテナ―古代ギリシア文明のアフロ・アジア的ルーツ〈1〉古代ギリシアの捏造1785‐1985

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2017年10月17日 10時41分現在)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】(お取り寄せを除く)
    ■午前0時~午前10時30分までのご注文は「当日出荷」
    ■午前10時31分~午後(夜)11時59分までのご注文は「翌日出荷」
    ■医学系書籍のご注文は「翌日~3日後に出荷」

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)をご利用いただけます。
    【カートに入れる】を選択後に全国店舗の中からお受け取り店をご指定下さい。詳細はこちら
  • ●この商品は国内送料無料です。
  • サイズ A5判/ページ数 668p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794807373
  • NDC分類 231
  • Cコード C0022

内容説明

「古代ギリシアは非西欧中心の混成文化文明によって発展した」西欧近代が捏造した偽「正統世界史」を修正。人種主義・科学万能主義に基づく西欧学芸精神と正面から対峙し、世界の論壇に大衝撃を与えた「ブラック・アテナ論争」の出発点。

目次

第1章 古典古代における古代モデル
第2章 エジプトの英知とその後の西欧へのギリシア人による伝播
第3章 一七~一八世紀におけるエジプトの勝利
第4章 一八世紀におけるエジプトに対する敵対意識
第5章 ロマン主義言語学―インドの上昇とエジプトの下降一七四〇~一八八〇年
第6章 ギリシア至上主義その1―古代モデルの衰退一七九〇~一八三〇年
第7章 ギリシア至上主義その2―古代学のイギリスへの伝播とアーリア・モデルの興隆一八三〇~六〇年
第8章 フェニキア人の興隆と衰退一八三〇~八五年
第9章 フェニキア問題の最終的解決一八八五~一九四五年
第10章 戦後の状況―穏健アーリア・モデルへの回帰一九四五~八五年

著者紹介

バナール,マーティン[バナール,マーティン][Bernal,Martin]
1937年ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学、カリフォルニア大学バークレー校、ハーバード大学などで教育を受け、1966年ケンブリッジ大学東洋学博士。1972年よりコーネル大学政治学部準教授、1984年教授。2001年退職

片岡幸彦[カタオカサチヒコ]
立命館大学法学部・国際関係学部教授、羽衣国際大学教授、国立ハノイ人文社会科学大学客員教授等を経て、グローバルネットワーク21(GN21)代表。国際関係論、地域研究論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

『ブラック・アテナ』という書名は、ギリシアの女神アテナがアフリカ系人種の血を受け肌の色が黒かったのではないかという著者の想定を表したものである。
 本書『ブラック・アテナ』第 Ⅰ巻(1987年刊)は、著者バナールが歴史学と知識の社会学という2つの手法を駆使して、今日まで私たちが「世界史」の通念として教えられて来た「アーリア・モデル」(*)を、近代ヨーロッパにおけるヨーロッパ中心主義による「古代ギリシアの捏造」であると主張したものである(第3章から第10章まで)。本書でも指摘されているように、実は古代ギリシアの歴史家や哲学者自身がエジプトとフェニキアの古代ギリシア成立への貢献を認めていた(第1章・第2章)。
 本書第 Ⅰ巻の発刊は世界中の論壇に衝撃を与えた。第一は、1996年に刊行された『ブラック・アテナ再考』である。この書では古代ギリシア研究の専門家19人が動員され、バナールの主張はすべて採るに足りないものと手厳しく批判した。バナールはこれに対し、大冊『ブラック・アテナは反論する』を2001年に公にした。その間にも両者の主張を大学における学問の有り様としてまとめた『大学における異端』が1999年に刊行されている。こうして「ブラック・アテナ論争」が世界を駆け巡ることとなる。
 一方、アメリカのデュボイスや西アフリカのシェック・アンタ・ディォプがこれまでにも主張してきた白人優越主義思想を非とする人種差別論争にも火を注ぐこととなった。いずれも議論はまだ始まったばかりである。さて教科書『世界史B』で教えられて来た古代ギリシア史の通念を、私たち日本人は、近代化の歴史も含め、どのように問い直すべきであろうか。


(*)「アーリア・モデル」とは、古代ギリシアの文化文明のルーツをインド・ヨーロッパ語族(アーリア人)に求めるヨーロッパ中心史観。これに対しバナールは、本書で「修正古代モデル」説を唱え、古代ギリシアはエジプト人やフェニキア人をはじめとする非インド・ヨーロッパ語族を中心とした混成文化文明によって発展したと主張、「ブラック・アテナ論争」の始まりとなる。


目 次
日本の読者のみなさまへ………マーティン・バナール 1
本書刊行にあたって
……国際社会に衝撃を与えた新しいパラダイム提起 ………片岡幸彦 7
凡 例 ……… 20
序文および謝辞 ……… 21
本書における音声表記と転写法について ……… 29
地図と表 ……… 34
年 表 ……… 41

解 説 『ブラック・アテナ』をどう読むか
     ……「ブラック・アテナ論争」を中心に………幸泉哲紀 542

序 章……… 42
予備的知識/新しい歴史の見取り図/『ブラック・アテナ―Ⅰ.古代ギリシアの捏造』の論点と概要

第1章 古典古代における古代モデル……… 86
ペラスギ人/イオニア人/植民地化/ギリシア悲劇に描かれた植民地化/ヘロドトス/トゥキュディデス/イソクラテスとプラトン/アリストテレス/植民地化とその後のギリシア世界の文化借用をめぐる議論/プルタルコスのヘロドトス攻撃/エジプト宗教の勝利/アモンの息子アレクサンドロス

第2章 エジプトの英知とその後の西欧へのギリシア人による伝播……… 144
ヒュパティアの殺害/エジプト多神教の崩壊/キリスト教と、星と魚/エジプト宗教の残存物としてのヘルメス主義、新プラトン主義、グノーシス主義/ヘルメス主義……ギリシア、イラン、カルディアそれともエジプト起源?/初期キリスト教、ユダヤ教、イスラムにおけるヘルメス主義と新プラトン主義/ビザンチウムとキリスト教西ヨーロッパにおけるヘルメス主義/ルネサンス期におけるエジプト/コペルニクスとヘルメス主義/一六世紀におけるヘルメス主義とエジプト

第3章 一七~一八世紀におけるエジプトの勝利……… 192
一七世紀のヘルメス主義/薔薇十字団……プロテスタント諸国における古代エジプトの扱い/一八世紀における古代エジプト/一八世紀 中国と重農主義者/一八世紀 イギリス、エジプトとフリーメイソン/フランス、エジプトと「進歩思想」……古代・近代優越論争/エジプト科学の寓話としての神話/エジプト遠征

第4章 一八世紀におけるエジプトに対する敵対意識……… 224
キリスト教勢力からの反撃/キリスト教、ギリシア、エジプトの三者関係と対立の構図/ギリシアとキリスト教の同盟/「進歩」とエジプトの対決/「進歩」の大陸としてのヨーロッパ/「進歩」/人種主義/ロマン主義/『オシアン』とホメロス/ロマン主義者のギリシア愛好熱/ドイツにおける新ヘレニズムとヴィンケルマン/ゲッティンゲン大学

第5章 ロマン主義言語学
    ……インドの上昇とエジプトの下降 一七四〇~一八八〇年……… 264
インド・ヨーロッパ世界の誕生/サンスクリット語との恋愛/シュレーゲル主義者とロマン主義言語学/オリエンタル・ルネサンス/中国の没落/一九世紀初頭の人種主義/古代エジプト人の肌は何色だったか?/近代エジプトにおける国民ルネサンス/デュピュイ、ジョマール、シャンポリヨン/エジプト宗教は一神教か多神教か/一九~二〇世紀に一般大衆が抱いた古代エジプトのイメージ/エリオット・スミスと「伝播論」/ジョマールとピラミッドの謎

第6章 ギリシア至上主義 その1
    ……古代モデルの衰退 一七九〇~一八三〇年……… 330
ヴォルフとフンボルト/フンボルトの教育改革/ギリシア愛好者/けがれたギリシア人とドーリス人/過渡期の思想家……その1 ヘーゲルとマルクス/過渡期の思想家……その2 ヘイラン/過渡期の思想家……その3 バートルト・ニーブール/プティ=ラデルと最初の古代モデル批判/ミュラーと古代モデルの衰退

第7章 ギリシア至上主義 その2
    ……古代学のイギリスへの伝播とアーリア・モデルの興隆 一八三〇~六〇年……… 376
ドイツ・モデルとイギリス教育改革/ジョージ・グロート/アーリア人とヘレネス(古代ギリシア人)

第8章 フェニキア人の興隆と衰退 一八三〇~八五年
    ……… 402
フェニキア人と反ユダヤ主義/セム人とはどんな人種か/セム人の言語学的・地理学的な劣等性/アーノルド親子/フェニキア人とイギリス人……その1 イギリス人の見方/フェニキア人とイギリス人……その2 フランス人の見方/『サランボー』/モロク神/ギリシアのフェニキア人 一八二〇~八〇年/ゴビノーのギリシア観/シュリーマンと「ミケーネ人」の発見/バビロン

第9章 フェニキア問題の最終的解決 一八八五~一九四五年
    ……… 440
ギリシア人の復活/サロモン・レナック/ジュリアス・ベロッホ/ヴィクトル・ベラール/アケナトンとエジプトの復権/アーサー・エヴァンズと「ミノア人」/反ユダヤ主義のピーク 一九二〇~三九年/二〇世紀のアーリア優位主義/アルファベット起源論の辻褄あわせ……フェニキア人への最後の攻撃

第10章 戦後の状況
    ……穏健アーリア・モデルへの回帰 一九四五~八五年……… 482
戦後の状況/ギリシア古典学の発展……一九四五~六五年/原住地文化起源モデル/東地中海での接触/神話学/言語/ウガリト語/学問とイスラエルの建国/サイラス・ゴードン/アストゥアと『ヘレノセミティカ〔セム系ギリシア人〕』/アストゥアの後継者か……ビリグマイアー/ある妥協の試み……ルース・エドワーズ/鉄器時代のフェニキア人の復活/ナヴェとアルファベットの伝播/エジプト人の名誉回復の可能性/修正古代モデル

結 論 ……… 528
補 遺 ペリシテ人はギリシア人だったのか ? ……… 534
原註 ……… 606
参考文献 ……… 641
用語解説 ……… 654
索引 ……… 667