シリーズ・ワークショップで学ぶ
ライティング・ワークショップ―「書く」ことが好きになる教え方・学び方

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  • サイズ A5判/ページ数 179p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784794807328
  • NDC分類 375.86
  • Cコード C0037

出版社内容情報

「読み」「書き」は、国語の柱であるだけでなく、多くの教科や科目の中核的な位置を占めています。それができる人は勉強もよくでき、できない人は単に勉強ができないだけでなく、嫌いになってしまいかねないぐらいに重要なものでもあります。
 訳者の一人である私は、小・中学校時代の「読み」「書き」(つまり、国語)の授業が大嫌いでした。ひとことで言ってしまうと、あまりにも強制と否定体験が多すぎたからです。
 自分自身が好きになり、そして多くの子どもたちも好きになり、かつできるようになる方法を探している過程で見つけたのが、欧米の「読み」「書き」の授業の主流を成しているリーディング・ワークショップとライティング・ワークショップでした。
 まずは、ライティング・ワークショップから紹介します。約一年間、七人の先生方に実践してもらって、その極めて高い“威力”が日本の国語の授業としても証明されたからです。
ライティング・ワークショップの中心に位置づけられるのは、本物の「作家」になるという体験です。作家ですから、とにかく書きます。書く内容は、当然のことながら一人ひとりが決めます。ノンフィクション・ライターも含めて作家ですから、みんなが取材ノートならぬ「作家のノート」をもっており、書く題材を集めたり、下書きをそれに書きます。教室の中には「作家の椅子」も用意されます。それに座って自分の作品を紹介することは、誰にとってもワクワクする体験です。
好きになり、かつできるようになる「書く」授業を、この本を参考にして作り出していただけるとうれしいです。(よしだ・しんいちろう ラーンズケイプ代表)

内容説明

こんな「いい授業」を見たことがない。みんなが進んで書くようになり、子どもたちが作家にかわる。

目次

第1章 ライティング・ワークショップ
第2章 授業時間と教室のレイアウト
第3章 短期の目標
第4章 ワークショップ開始
第5章 書き手とのカンファランス
第6章 書くサイクル
第7章 ライティング・ワークショップのなかでの本の使い方
第8章 校正と言語事項のスキルの学習
第9章 評価と評定
第10章 予想される問題とその解決法
第11章 年間を通しての展望

著者等紹介

フレッチャー,ラルフ[フレッチャー,ラルフ][Fletcher,Ralph]
妻のジョアン・ポータルピとともに、書くことの教え方に関して、北米ではとても有名な夫妻。過去25年間、全米のほとんどの州の学校や教室を訪ね、教師たちをサポートしてきた。子どもや青少年向けの絵本、詩集、小説などの作家としてスタートした後、コロンビア大学ティーチャー・カレッジの「読み・書きプロジェクト」やアラバマ大学などで大学生や教師を対象に教える。今はボストン郊外に住み、2人で書くことの教え方についての本を多数書いたり、教師を対象にした研修を中心に行っている

ポータルピ,ジョアン[ポータルピ,ジョアン][Portalupi,JoAnn]
夫のラルフ・フレッチャーとともに、書くことの教え方に関して、北米ではとても有名な夫妻。過去25年間、全米のほとんどの州の学校や教室を訪ね、教師たちをサポートしてきた。小学校の先生としてスタートした後、コロンビア大学ティーチャー・カレッジの「読み・書きプロジェクト」やアラバマ大学などで大学生や教師を対象に教える。今はボストン郊外に住み、2人で書くことの教え方についての本を多数書いたり、教師を対象にした研修を中心に行っている

小坂敦子[コサカアツコ]
現在、愛知大学法学部助教授。大学卒業後は高校で英語を教え、教えることの難しさと教える科目を学ぶ必要を痛感して、アメリカの大学院に進学。学ぶことの楽しさに出会ったのは、アメリカ、バーモント州にあるスクール・フォー・インターナショナル・トレーニングでの大学院生時代。その後、ハワイ州にあるイースト・ウエスト・センターの奨学生として、同センターでの教員研修プロジェクトから多様な教え方を学習しつつ、ハワイ大学大学院教育学部で学び、博士号(Ph.D)取得

吉田新一郎[ヨシダシンイチロウ]
「プロジェクト・ワークショップ」を立ち上げ、『ライティング・ワークショップ(WW)』を出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ta

3
作家の時間を実践する前に読むべきだった。深くて示唆に富んでいる。読み手の考えが見透かされているような感覚を受ける。訳者のクセ??2020/03/17

Ta

2
ブッククラブで再読。ブッククラブという本の読み方は、現時点で最強の読み方だと実感。こんなに深く一冊の本を読んだのは始めてだ。一回目では分からなかったこの本の魅力を感じ取ることができた。学習者のエネルギーを原動力にしてワークショップを動かしていくことが一番心に響いた。2020/07/29

jotadanobu

2
再読。1回目より随分時が経ってしまったが、今すごくワクワクする実践で、子どもが躍動する予感が半端では無い。来年度の実践の柱となる取り組みにする。2019/03/18

jotadanobu

2
子どもが主体的に書き出す。書き手となってどんどん思いを、考えを書いていく。読みながら想像するだけでワクワクした!!来年度から絶対取り組んでみよう。おそらく困難にぶち当たるだろうが、これほどまでに将来にまで生きる贈り物はないだろうと思う。2015/12/31

永夢

2
すごく面白い。ただ、外国と日本では教育体制が少し違うだろうから、日本でやるとなったら、問題は何かとかを考えなくてはいけないかもしれない。教室環境とかも違うだろうしな…。でも、本当に楽しく書く時間が増えれば増えるほど、良いと思うんだ。2013/09/13

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