出版社内容情報
【人口移動・遙かなる民族の旅】世界は人類の移動によって作られた!人類最初の人口爆発から大航海時代を経て現代に至る,生存を賭けた全人類の壮大な〈移動〉のフロンティア。
通説を信じるならば、700 万年前に東アフリカで発生した人類は、発生の直後から、さまざまな理由によって移動した。本書の著者たちがいうように、最古の時代から見られた移住は、地球上の人口構成にとって、もっとも大きな要素だっただけでなく、世界史の流れに巨大な影響をおよぼす要因だった。著者たちはさまざまな参考資料を駆使して、現代人の誕生以後のほぼ 1万年にわたる「移民史」を概観しようとする。本書の第一の特色は、地球規模の移民の軌跡を、総体的に把握すると同時に、個別的・具体的に理解できることにある。第二の特色としては、アジア圏が論及されていることにある。日本人の移民についても随所で触れられている。本書を一読すると、人類にとって移民がいかに抵抗しがたい大きな事件であったかがわかるし、それらが社会的・経済的・文化的に、いかに決定的な要素になったかが推測できる。
内容説明
生存をかけた全人類の壮大な「移動」のフロンティア。新石器時代前夜の人類最初の人口爆発から七つの海を席巻した大航海時代の野望を経て有限な地球の限界点をさまよう現代に至るまで。
目次
第1部 地球規模の移民(古代文明;ゲルマン民族の大移動;ヨーロッパをめぐる喧騒;白人の人口爆発;現代世界)
第2部 移民の個別史(アフリカの移住;スペイン領土内の移住;ラテンアメリカ;アメリカの移民;インドの移住;中国の移住;オセアニアの移住)
著者等紹介
リシャール,ギ[リシャール,ギ][Richard,Guy]
1930年生まれ。カーン大学(ノルマンディー)名誉教授。アカデミーフランセーズ会員、文学博士
藤野邦夫[フジノクニオ]
1935年、石川県に生まれる。早稲田大学フランス文学科卒業。同大学院中退。東京大学講師、女子栄養大学講師などを勤める
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感想・レビュー
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Masatoshi Oyu
舌噛