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出版社内容情報
【「学習する組織」BRACの貧困撲滅戦略】バングラデシュの世界最大のNGO・BRAC(ブラック)の活動を具体的に紹介し,開発マネジメントの課題と問題点を実証解明!
本書は、バングラデシュの小さな地元NGOから、世界最大規模の最も成功し尊敬される開発機構へと成長していった、BRAC(ブラック)について総合的な分析を行った最初の本である。 21世紀を迎えた人類にとって最大の問題は貧困である。貧困の解消には、「途上国の人々のエンパワーメント」と「先進国の人々の自己変革」の両方を推し進める必要がある。本書は、「学習する組織」として有名なバングラデシュの開発NGO 、BRACの戦略とマネジメントを紹介し、貧困解消がどのように効果的に行われているのか、また開発NGO のマネジメント能力の構築がどのように可能なのかを紹介している。
内容説明
NGOの共通ビジョンは南の自立と北の自己変革。世界最大の途上国NGO・BRAC(ブラック)の成功物語。
目次
第1部 BRACの開発プログラムとは(バングラデシュの開発問題の背景;開発理論と「ターゲット方式」;BRACのプログラムの概要;財政的仲介活動;制度的仲介活動)
第2部 BRACのマネジメント(BRACのマネジメント;プログラムとマネジメントの支援体制;BRACの財源)
第3部 BRACの未来(評価、戦略、継続性;九〇年代のBRAC)
著者等紹介
ラヴェル,キャサリン・H.[ラヴェル,キャサリンH.][Lovell,Catherine H.]
1922年カリフォルニア生まれ。カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、南カリフォルニア大学で行政学の博士号を取得。財政と政府間関係を専門とし、ユニセフやアジア開発銀行、USAID(アメリカ国際開発庁)のコンサルタントとして、また途上国では民間開発団体のコンサルタントとしても活躍した。バングラデシュでBRACと仕事をする前までカリフォルニア大学リバーサイド校の教授職にあったが、研究休暇をとって1984年から86年までバングラデシュに滞在し、主にマネジメント訓練プログラムの開発に携わった。学究生活と国際開発分野以外に、アメリカ合衆国フレンド奉士委員会やカリフォルニアのフレンド法律委員会などでも活動。1991年11月、ニューヨークの自宅で亡くなった
久木田由貴子[クキタユキコ]
1958年生まれ。大阪教育大学卒。シンガポール大学中国語研究センター留学。九州大学大学院教育学研究課修士課程修了、同博士課程中退。専攻は比較教育学。1990年ユニセフ・ナミビア事務所コンサルタント、1994年より社会開発分野を中心とした事業案や報告書の翻訳に携わる。1999年より夫の赴任に伴ってバングラデシュのダッカに在住。途上国のNGO活動と先進国の女性との相互学習と連携協力を進めるネットワーク化に興味がある
久木田純[クキタジュン]
1955年生まれ。西南学院大学卒。シンガポール大学社会学部留学。九州大学教育心理学修士課程修了、同博士課程中退。国連児童基金(ユニセフ)駐モルジブ事務所、駐ナミビア事務所、駐日事務所の勤務を経て、現職はバングラデシュ事務所次長。全事業の総括、政府やNGO、開発協力機関との渉外・資金調達等を担当。1997年東京大学教育学部で非常勤講師として国際教育論「開発と教育」を担当
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