出版社内容情報
知の異端と正統の両極性を捉え,その相互の影響によるスパイラルな進化こそが21世紀の知識社会の文化を開くとする従来のナレッジマネジメント論の枠を超えた知識論の展開。
本書は、21世紀を知識社会と捉えることで従来のナレッジマネジメント論の枠を超えた知識論の展開を試みている。すなわち、よりグローバルなマクロコスモスとしての知のネットワークから、よりパーソナルなミクロコスモスとしての知のネットワークまで、まさに社会の全営みに関わる知のパラダイムについての言及が行われる。 なお、本書の構成は、序「知の異端と正統序論」、第一章「知のコミューン」、第二章「知のトリックスター」、第三章「知のアントレプルナー」、第四章「知のコンテキスト」となっている。
内容説明
知の異端と正統の両極性に着目し、その相互の影響によるスパイラルな進化こそが知識社会の知識文化と捉える。21世紀を知識社会と捉えることで、従来のナレッジマネジメント論の枠を超えた知識論を展開。
目次
序 知の異端と正統序論(歴史に見る異端と正統;知識文化の次元超克;異端と正統のスパイラル高伸)
第1章 知のコミューン(コミューンの史的展開と意義;コミューンの源流としてのイスラーム;コミューン=その「異端知」と「正統知」 ほか)
第2章 知のトリックスター(知の転換者;ビジネストリックスター;物語と劇場 ほか)
第3章 知のアントレプレナー(流通する言説としてのアントレプレナー;アントレプレナーの歴史的変遷;現代におけるアントレプレナー活動の類型 ほか)
第4章 知のコンテクスト(事業進化と知のコンテクスト;事業創造と知のコンテクスト;事業成長と知のコンテクスト ほか)
著者等紹介
寺本卓史[テラモトタクジ]
1972年東京生まれ。’96年立命館大学産業社会学部入学。現在、東京大学人文社会系研究科社会文化研究専攻社会情報学専門分野博士課程在籍中
原田保[ハラダタモツ]
1947年神奈川県生まれ。1971年早稲田大学政治経済学部卒業。1990年株式会社西武百貨店取締役。1997年香川大学経済学部および大学院経済学研究科教授(現任)、経営戦略プロデューサー、Ph.D(Business Administration)。専門は経営戦略論、経営管理論、経営組織論、経営情報論、マーケティング論。主要著書に『デジタル流通戦略』同友館、『小売進化論』大学教育出版、『コラボレーション経営』一世出版、『コーディネートパワー』白桃書房、『ウィナーズウェイ』同友館、『デジタルスタイル』英治出版、『戦略パーソナル・マーケティング』白桃書房、『インターネット・ビジネス会社情報』(共編著)東洋経済新報社、『創造する経営(上)(下)』(共編著)日科技連出版社、『パワーイノベーション』(共著)新評論、『21世紀の経営戦略』(共著)新評論
中西晶[ナカニシアキ]
京都大学文学部卒業、筑波大学経営政策科学研究科経営システム科学専攻修士課程修了、東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻博士後期課程修了。学校法人産能大学HRM研究センター研究員(現任)、博士(学術)。主要著書:『学習する組織』(共著、回文館出版)、『知の転換者たち』(共著、NTT出版)、『知識社会構築と人材革新 主体形成』(共著、日科技連出版社)
小松陽一[コマツヨウイチ]
1944年生まれ。72年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。現在、関西大学総合情報学部教授(現任)。主要著書:『組織現象の理論と測』(共著)千倉書房、『事業進化の経営』(共著)白桃書房、『パワーイノベーション』(共著)新評論
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