国際文化学への招待―衝突する文化、共生する文化

国際文化学への招待―衝突する文化、共生する文化

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  • サイズ A5判/ページ数 302p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794804426
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1030

内容説明

地域で!そして世界で!21世紀に羽ばたく「真の国際文化人」となるために。文化と文化のあいだから文化をとらえるインターカルチュラリティの世界。

目次

国際文化学に向けて
第1部 文化の間から文化を見る(多文化主義の落とし穴―「国民国家」との新たな付き合い方を求めて;トランスレータビリティ―ことばと文化の翻訳可能性;英語冠詞の異文化性の正体―名前のないカテゴリー;「日本人らしさ」を確認できない比較文化研究)
第2部 国民文化学を国際文化学へと開く(神は男性か女性か―遠藤周作とG・グリーン;「反近代」の騒乱―プロイセン芸術アカデミー文学部門における論争の行方;フォークナーのフランス―芸術、父権制、植民地;多民族国家と国民文学―オーストリアの場合 ほか)

出版社内容情報

【衝突する文化,共生する文化】旧来の学問を換骨奪胎しつつ再組織し,それを新たに生まれた文化論と学際的に接合するインターカルチュラル・スタディーズの世界!
「グローバル化」の嵐の中で現在、多文化主義、「複数文化」が唱えられ、また、「カルチュラル・スタディーズ」という、新たな現代的文化学が英米を中心に展開されている。そうした新しい傾向に共通するのは、文化を民族単位で孤立的実体的に捉える文化観を批判し、文化を相互交流の相で捉える姿勢である。同時に、西洋文明中心の文化観を批判し、西洋文化も非西洋文化も同等とみなす共通姿勢も読み取れる。 このように新たな文化学の胎動にもかかわらず、「グローバル化」の中での異文化の共生という焦眉の課題に応えられるようには、それはまだ体系化されていない。そうした状況を踏まえ、この文化学を「国際文化学(インターカルチュラル・スタディーズ)」としてまずは産み出し、読者とともに体系化に向けた一歩を踏みだそう、という趣旨で本書は編集された。体系化に向けて、文化人類学、国際関係論、異文化行動諸科学、文学、歴史、哲学、言語学などの学際的協力が不可欠となろう。本書もそうした学際性に留意した構成をとった。国際文化学は主として文化と文化の国際的な衝突・共存・変容といった問題を扱うが、もちろんそれのみならず、国家・地域・個人内部の多文化関係も対象となる。 以上から、本書の各テーマと執筆者は次のようになっている。第一部<文化の間から文化を見る>は、「文化多元主義」(別所良美)、「トランスレータビリティ」(野村直樹)、「英語冠詞の異文化性の正体」(日木満)、「『日本人らしさ』を確認できない比較文化研究」(高井二郎)。第二部<国民文化学を国際文化学へと開く>は、「神は男性か女性か――遠藤周作とG・グリーン」(島根國士)、「プロイセン芸術アカデミーにおける論争について」(森田明)、「フォークナーにおけるフランスのイメージの変容」(田中敬子)、「オーストリアをめぐる多民族国家と国民文学」(土屋勝彦)、「『オシアン詩集』にみる口承文化」(三浦義章)、「小笠原諸流とは何か」(ハルトムート・ランパルト)、「18世紀ヨーロッパはオリエントをどうとらえたか」(寺田元一)、「アメリカ・アイデンティティ」(ジェームズ・ダンジェロ)。