出版社内容情報
【ロマンの世界を科学的に解明!】人類学の基本である比較研究を重視し,より客観的で「科学的な」学問の構築をめざす「新しい考古学」の世界。付録・現代主要マヤ学者事典。
内容説明
本書は、より「科学的な」古代マヤ文明の人類学的研究の1990年代前半における到達点を総合化した最良の概説書。古代マヤ文明の研究を事例として、第2次世界大戦後の調査・研究の積み重ねとともに、アメリカ合衆国における1960年代以降の人類学としての新しい考古学の理論と方法論の変革、ならびにハイテク技術をはじめとする新しい科学技術の導入によって、考古資料から古代文明社会の政治・経済組織をどのように復元できるようになったのかを見事に描き出している。また、なぜ、どのように古代マヤ文明が興亡したのかという過程、およびロマンチックな古代マヤ文明の「旧モデル」がどのように形成され、より現実的な「新モデル」がどのように出現してきたのか、といった極めて複雑な問題を非常に明快に説明している点で、学術的意義の高い専門書と言える。
目次
第1章 現代の「科学的な」考古学の発達
第2章 古代マヤ文明の旧モデル
第3章 古典期マヤ文明の新しい見方
第4章 先古典期マヤ文明と後古典期マヤ文明の新しい見方
第5章 古代マヤ文明の新モデルの出現
第6章 考古学と現代世界
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