イタリア敗戦記―二つのイタリアとレジスタンス

イタリア敗戦記―二つのイタリアとレジスタンス

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784794801258
  • NDC分類 237.06
  • Cコード C0022

内容説明

第2次世界大戦末期のイタリアの政治軍事情勢を詳述。南イタリア王国、ムッソリーニの社会共和国、反ナチ・ファシズムのレジスタンスとの3つ巴えの抗争を描き、イタリア現代史の空白を埋める衝撃作。

目次

1 7月25日の夜
2 つかの間の自由とバドリオ新政権
3 ムッソリーニの監禁と共謀者の思惑外れ
4 混乱期
5 カステッラーノ将軍の使命
6 8月の悲劇
7 獄中のムッソリーニと愛人クラレッタ
8 シチリアのカッシービレ休戦協定
9 休戦直前の秘密交渉
10 休戦をめぐる疑心暗鬼とローマ脱出
11 イタリア軍の反撃態勢と戦艦「ローマ」の爆沈
12 イオニア海ケファリニア島の大殺戮とイタリア軍の解体
13 無防備都市ローマ
14 イタリア政府ブリンディジへ遷都
15 ムッソリーニの救出
16 新ファシスト国家の誕生
17 バドリオ政権と連合国とのトラブル
18 新休戦協定および連合国との共同戦線
19 レジスタンスの始まり
20 北伊サロのファシスト社会共和国政府
21 ヴェローナ宣言とフェッラーラの虐殺
22 北伊の愛国行動グループと南伊統治問題
23 サロ共和国軍隊と新ファシスト政権の復讐
24 ヴェローナ裁判
25 イタリア社会共和国の野望と対独関係
26 バーリの民主連合党大会とソ連のバドリオ政権承認
27 ローマ近郊アルデアティネの墓穴
28 共和国軍編制の失敗
29 国王の退位と第2次バドリオ政権
30 ローマの開放と第1次ボノーミ政権
31 ヒトラーとムッソリーニの最終会議
32 「最後まで戦い抜くべし」
33 開放地区とパルチザン共和国
34 ナチスの弾圧と連合軍司令官アレクサンダー将軍の布告
35 第2次ボノーミ政権
36 ムッソリーニ最後の演説
37 社会共和国断末魔の苦しみ
38 レジスタンスの勝利

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

4
1943年のムッソリーニ失脚からイタリアの終戦までの情勢を、政府のコミュニケ、要人の発言、新聞の記事などで構成されている。連合国に休戦を申し出て、戦争からの脱出を目論んだイタリアだったが、連合軍は無条件降伏と対独戦への全面協力を迫り、国内に居座るドイツ軍は領土を占領。イタリア人同士も、連合国側の南部王国と、ドイツ側の北部共和国、更に自然発生したパルチザン達が全国で激突する乱世へと突入する。南部王国、北部共和国の公式発表に見る、それぞれの正当化の論理も興味深いが、落剥のムッソリーニはやはりもの哀しかった。2016/06/08

yoneyama

0
1943年時点でムソリーニを失脚させたイタリアは、早々降伏しました。第二次大戦日本人の死者三百万人のほとんどは1944年11月本土空襲以降です。1943年ガダルカナル1944年7月サイパンでもよかった。おかげでイタリアの古都は戦災を免れたのに東京は丸焼け、無傷だった名古屋城は焼落ち、広島長崎も沖縄も全滅しました。後退戦は難しいとは言われますが、イタリアの負けのうまさは何でしょう?と思ったけれど二つに分かれて内戦になったイタリアも悲壮。でもこの内戦あって過去と決別した戦後をスタートできたところが日本と違う。2015/01/08

henry

0
☆☆2019/08/14

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