出版社内容情報
女性の視点から技術時代である現代を問い,その中での女性の位置,女性と技術をめぐる「神話」を捉え直す。哲学,社会学,科学史等諸分野第一線の女性著者13人が問題提起。
内容説明
アメリカ女性学は、女性の社会生活や地位向上のみを問題にする、「女性のための学問」ではない。女性たちが研究し、議論して積み上げてきたものを学際的に統合することにより、さまざまな分野に、従来にない、女性の視点を導入しようとするものである。本書はその成果の一つであり、テクノロジーをめぐって「今までこうだとされてきた」ことが、全く違った様相が見えてくる、視点の新選さが、13人の女性著者に共通している。
目次
第1部 テノクロジーと価値(地球という子宮の採掘;「エコ・ファミニズム」と「フェミニストのエコロジー」に向けて)
第2部 女性からみたテクノロジー時代(技術は中立的なものか;生殖技術がつきつけるもの)
第3部 女性・テクノロジー・生産(現代生産工学の創設者―リリアン・ギルブレス;女性労働者におよぼすOAの影響;家庭用技術は女性解放をもたらしたか)