内容説明
東京深川の高層マンションから母娘が落下―。約千キロ離れた唐津、虹の松原―百万本の黒松の林で発生した殺人事件。被害者は短歌会「酔芙蓉」の主宰者。糸はどこまで絡むのか。万葉の風の中、死者の魂を視る涼助が、哀れな人間の業を解き明かす。
著者等紹介
久和勝美[クワカツミ]
1944年(昭和19)、宮城県白石市に生まれる。山形大学文理学部国語国文科卒。立教大学院日本文学科修士課程修了。日本文学の研究に携わり、長年の釣りの経験より渓流や海を舞台にした小説やエッセイを数多く発表している。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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