内容説明
腐葉土化されていく都会での仕事を捨てた私は、釣場管理人の職を得て、大自然に囲まれた生活を始める。太陽の輝き、清らかな水、精錬な渓谷のみを住み処とする魚たちと生きていくうちに、鱒、岩魚など養殖の中ではもっとも難しいといわれる渓流魚の養殖に挑むことに。しかし、娘と妻を相次いで亡くし、失意の底に落とされた私を待っていたものは―。釣り文学の第一人者が大自然からの戒めを警告する。国際ペン東京大会2010記念出版。
著者等紹介
小田淳[オダジュン]
本名・杉本茂雄。昭和5年神奈川県生。日本文芸家協会会員、日本ペンクラブ会員、大衆文学研究会会員。第二電電時代賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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