内容説明
息を吐き、つぎに息を吸い吐き出すまでの“ダイビングする身体”が「他者」と「共にある」新たなスポーツ文化の地平を切り拓く。ジャックの「他者肯定」の思考が、隘路に立ちすくむ〈近代の身体〉を解放し、イルカと共振する“身体”を顕現させ、ヴィジョナリーな世界へと導く。
目次
第1章 ジャック・マイヨールの世界を考える(シンポジウムの趣旨;アプネアと私;ヴィジョナリー・スポーツ賛―身体のスペクタクルに抗して;新しいスポーツ文化の可能性を求めて―J・マイヨール氏の実践・「他者」との折り合いのつけ方について)
第2章 シンポジウム(21世紀のスポーツ文化を考える―ジャック・マイヨールの世界を通して;アフターシンポジウム―新たなるスポーツ文化に向けて)
第3章 素顔のジャック・マイヨール(思い出の言行録)
第4章 ジャック・マイヨールの遺産(ホモデルフィナス(Homo Delphinus)―ジャック・マイヨールの世界とスポーツ文化
ジャック・マイヨールの贈物―ヴィジョナリー・スポーツのすすめ
ふたりのジャック―海の臨界へ)
著者等紹介
竹谷和之[タケタニカズユキ]
神戸市外国語大学教授。スポーツの身体技法及び民族性(バスク)を通してスポーツ文化研究へアプローチする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。