内容説明
千人の美姫・魔性の才女・小大進の御。先見の明と政策創案力は宮廷をうらなせ、天皇も上皇も公卿もその魅力に我を忘れる―。彼女に仕える女たちはなぜかみるみる美女に変わった。彼女の内部には魔性が密む。絶体絶命の危機に立つと、それは表に―。「心の鏡に一点のくもりもないから英知が宿る」と人々はあがめる。「民を忘れ私欲に走る腐敗政権は遠からず崩壊する。次は武家の世となる」恐れを知らず、玉をころがす美声の警告も、現実を正視する能力が、天皇・上皇・公卿に備わっていないのではいかんともならず。そして運命の来襲、保元・平治の乱―。
著者等紹介
永井秀尚［ナガイヒデナオ］
本名、鈴木良明。神戸大学卒。役人生活が長く、定年退職後自営業を営む（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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