内容説明
西谷修vs稲垣正浩―バタイユ思想からスポーツ文化の「始原」を探る。フランス現代思想とスポーツ史の第一人者が「身体」と「戦争」をキーワードにスポーツの基本問題を語り明かす。スポーツ文化論と現代思想をリンクさせた初の試み。
目次
第1部 現代思想とスポーツ文化(ジョルジュ・バタイユの全体的体験と戦争;全体的体験とスポーツ・武道;近代戦争のパラドックス;スポーツ文化の「昼」と「夜」;グローバル・スタンダードの「暴力性」)
第2部 21世紀“身体”論の展望(ナンシーの『侵入者』を手がかりに;心臓移植後を生きるということ;ヨーロッパ的身体観の背景にあるもの;「所有」の論理の全面展開;オートノミー喪失の時代の幕開け;共同体と公共性の論理)
「非‐知の強度」を分かち合う(西谷修)
著者等紹介
稲垣正浩[イナガキマサヒロ]
日本体育大学大学院教授。1938年生まれ。愛知県出身。スポーツ史専攻東京教育大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。日本体育学会理事。前・スポーツ史学会会長
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