内容説明
文芸の国フランスで顧みられない身体文化。太陽王とジムナスト、革命家と画家・詩人、体操教師とサーカス芸人。ユニヴァーサルな価値観をささえる多様な「からだ」の具体像。「わが身ならばこそ愛しいと思う」身体への慈しみを軸とした体育・スポーツ史上の知の組み換え。
目次
第1部 歴史としての「からだ」(精神と身体;宙を舞う「からだ」;近代の傾いた「からだ」;球戯場の誓い;身体にまつわる革命神話;共和国第二年のボール遊び)
第2部 「からだ」のための体育(身体のプロポーション;清潔イデオロギー;身体の理論と生理;体育の理論と実践;現像学的スポーツ史論;個人の「からだ」と歴史学)
著者等紹介
高木勇夫[タカギイサオ]
名古屋工業大学教授。1950年名古屋市生まれ。名古屋大学文学部(史学科)卒、同大学大学院文学研究科前期課程・後期課程(西洋史専攻)修了。その間、文部省海外派遣学生として合衆国オバリン大学に留学。専攻は近代フランス政治社会史。前・スポーツ史学会理事
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